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日立UT-32HV700が我が家にやってきた!

薄型テレビから「超」薄型の時代へ。その第一弾が日立のUT“Ultra Thin”シリーズです。年末に発売が予定されている32V型のUT-32VHV700を発売前に自宅リビングにお預かりしました。印象記をお届けします。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

薄い、軽い、キレイ!
「超」薄型テレビ、UT32-HV700がリビングにやって来た!


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12月中旬に先陣を切って発売されるUT32-HV700B。予想実売価格は23万円前後。薄いだけでなく重量は11kgと軽いのも特徴。同サイズの従来品は16~17kgだったから6~7割である。チューナー部は別筐体(Woooステーション)でHDMIで接続する2ピース構成だ。同時発表の一体型フロアスタンドを使った自立、壁掛け、とセッティングの自由度が高まった


08年は「超」薄型テレビがやってくる!?」と題した記事をお届けしたばかりですが、その先駆けといえる製品が早くも登場します。日立の新しい液晶テレビUTシリーズです。その第一弾32V型ハイビジョンテレビUT32-HV700が年末の発売前に、ガイドの家にやってきました。早速そのインプレッションをお届けしましょう。

UTは“Ultra Thin”の略。32V型から42V型まで、パネルの最薄部は何と35mm! 従来機種が100mmだったのですから、一挙に半分以下にしてしまったわけです。その名に違わぬスリムでスマート、かつてないインパクトに富むテレビの誕生です。

32V型のハイビジョンテレビUT-32-HV700が12月中旬に発売されますが、2008年2月上旬に37V型のフルハイビジョンUT37-XV700、4月上旬にUT42-XV700が発売される予定です。予想実売価格は、それぞれ23万円前後、33万円前後、43万円前後と発表されています。

今秋の薄型テレビの世界では、有機EL方式のソニーXEL-1がもう一方の話題作ですが、日立は「有機ELは自社(日立)も手掛けているが、現在の技術では大型化、寿命、コストの解決にあと数年かかる見込み。(プラズマに比べ)液晶テレビに関して日立は他社との差別化が十分でなかった。超薄型テレビは日立がリードして、液晶でも日立のイメージを強く打ち出したい」とアナウンスしています。

32V型を先行させた理由について、液晶テレビの需要の44~45%がこのサイズであるからと日立はアナウンスします。42V型のIPSアルファ製液晶パネルは発表の時点でまだ生産の実績がありませんので、販売面と生産面の両方からの妥当な選択といえるでしょう。

それにしても、来年4月発売の42V型まで前倒ししての発表は異例のことに思われますが、日立は「テレビの薄型化は大きな流れ、リソース(経営・技術資源)を集中して開発を早めることに踏み切った。年末にはお客様の手元に届ける」と力強く宣言しています。

ボーナス商戦期にお店に並ぶのも、ラインアップの発売スケジュールを公開するのも、エンドユーザーにとっては歓迎すべきこと。まずは、日立の決断と「超薄型」の迅速な商品化に拍手を送りましょう。

次ページでは、日立が「超」薄型を実現できた技術についてお話します。
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