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日立UT-32HV700が我が家にやってきた!(4ページ目)

薄型テレビから「超」薄型の時代へ。その第一弾が日立のUT“Ultra Thin”シリーズです。年末に発売が予定されている32V型のUT-32VHV700を発売前に自宅リビングにお預かりしました。印象記をお届けします。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

「超」薄型テレビの先駆、日立UT32-HV700の出来映えは?


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UTシリーズのフルラインナップ。来春2月発売のUT37-XV700、4月発売のUT42-HV400、そして、今年の12月中旬に発売のUT32-HV700のカラーバリエーション4タイプ。レッドとブルーは限定生産

デジタルBS、地デジ、ブルーレイディスクの映画の映像を入力して超薄型テレビUT32-HV700の映像をチェックしました。結論からいうと、日常生活の友として、情報の窓としてこれ一台でまず不足はないでしょう。つまり、非常によくできたハイビジョン(対応)テレビであるということです。

W-XGA(画面解像度1366×768)ですが、BSデジタルのハイビジョン放送は非常になめらかで、ハイビジョンらしい色の艶も味わえます。最近の日立のプラズマテレビ、液晶テレビの回路技術が生きています。

使用しているIPSアルファパネルは視野角が非常に改善されていて、しかも120Hz倍速駆動ですので動画ボケもよく抑えられています。リビングで二日間、昼夜、一緒に暮らして、「このテレビ、返しちゃうの?」と娘が残念がったほど、「スタンダード」モードで見る放送受信画質のよさは第一級で、我が家に自然に溶け込んでしまいました。

ガイドの私が何より先に歓迎したいのは、色温度の設定が「低、中低、中、中高、高」の5段階になったこと。これまで、日立のテレビは色温度が「低、中、高」の三段階で、現代の高画質ソースを見るにはおおざっぱ過ぎて、内覧会の度にもっときめ細かく、と注文を申してきましたが、ようやく実現したわけです。

一方、悲しいことに「重箱の隅を突く」見方が習い性になっていますので、UT32-HV700にまったく注文がないわけではありません。

あえて不満だった点を申せば、リビングのダウンライトを照度100ルクスまで絞って「シネマティック」モードで、ブルーレイディスクの『イルマーレ』、『バベル』を見ましたが、暗いシーンでやや映像に切れ味が不足していました。到着時の設定を基本に調整していきましたが、バックライトの明るさを上げると黒浮きし始め、コントラストを上げたくても上に余り余裕がありません。

最終的に下記の設定で全編を見ました。新設計のバックライトのパワーの活かし方とコントラストの設定の絡み合いにもう一工夫望みたいところです。

【ガイドの最終設定】
・映像モード:シネマティック
・明るさ:+22
・黒レベル:-3
・色の濃さ:-11
・色合い:0
・シャープネス:0
・色温度:中低
・バックライト:-5
・ディテール:切
・コントラスト:リニア
・黒補正:切
・LTI:切
・CTI:切
・YNR:切
・CNR:切
・色温度調整:しない
・3次元Y/C:入
・フィルムシアター:入
・MPEG NR:切

最初にやって来た超薄型テレビ日立UT32-HV700は、うれしいことに期待を裏切らない出来映えでした。32V型中画面サイズで、ボディカラー4色が用意されている点からも、第一弾のUT32-HV700はデジタル放送を見る日常使いのテレビと考えていいでしょう。

来春発売の37V型、42V型はフルハイビジョンですので、ハイビジョンディスクやハイビジョン映画放送中心に見るなら、本命は来春のこの二機種でしょう。

さて、「製品発売時にご用意します」とあるフロアスタンドはどのようなデザインを纏って発売されるのでしょうか。新たなセッティングプランが提案されるのでしょうか。そんな期待を抱かせイメージを膨らませるところに、超薄型テレビUT32-HV700の最大の魅力があるのではないでしょうか。
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