ダイエットのための「栄養機能食品」上手な活用法
ダイエットのための「栄養機能食品」
食物繊維入り、鉄強化、11種のビタミン、6つのミネラル、低GI食品……などなど、ダイエッターにとって気になる表示もいっぱい。なんとなく太らなさそうだしカラダに良さそう……というイメージを持っている方も多いかもしれません。まずこれらの商品は大きく2種類ある事を知っておきましょう!
■「特定保健用食品(トクホ)」とは?
特定保健用食品にはこのマークがついています |
- 厚生労働省から許可を受けた商品
- 保健の効果(許可表示内容)を表示することのできる食品
- 特定の保健の効果が科学的に証明されているもの(実験データ等科学的根拠の内容、有効性、安全性等の審査を通過したもの)
- 医薬品ではなく、あくまでも食品。病気の治療に使うものではない
「栄養調整食品」「栄養機能食品」の一例 |
- 規定や定義がないので、審査はされない。各メーカーが独自に表示しているもの
- 栄養成分の補給を目的としてビタミンやミネラル等を強化した食品で、1日必要量の下限量と上限量の範囲内にあるもの
- 医薬品ではなく、あくまでも食品。病気の治療に使うものではない
実際「特定保健用食品(トクホ)」の認可を得るには、多大なコストがかかるため、大手メーカーでの取得が中心。もちろんその分、表記されている効果がきちんとデータで証明されているという安心感はあります。
「栄養機能食品」は、日頃不足しがちな栄養素を補給する事が目的なので、その効果を明確にはしにくいのが現実。毎日バランス良い食事から様々な栄養素を摂取できれば理想的ですが、現実はなかなかそうは行かない事も多いもの。そんな時に活用してみましょう!
ダイエット効果はどのくらい?
栄養機能食品の一例。最近ではゼリータイプも。主流は焼き菓子・クッキータイプですね! |
■カロリーについて
例えば、最も種類の多い焼き菓子系の商品。100gあたりカロリーに換算すると、普通のビスケットやクッキー類のカロリーと、栄養機能食品のお菓子のカロリーは、実はほとんど変わらないんです!
でもオススメできる点としては、1パッケージあたりのカロリーが150~200kcalに設定されているものが多く、ダイエット中のおやつのカロリーとして適当な量になっている事です。食べすぎなどの心配も要らないので、ダイエッターにはうれしいですよね。
最近ではゼリー飲料などでカロリーがほぼゼロのものも出てきています。何か食べたいけれどカロリーを控えたい時にはこのような商品も上手に利用すると良いでしょう。
■ビタミンやミネラル、栄養素について
女性向け商品が多いせいもあり、食物繊維や鉄分を強化したものが多い様子。でもダイエットは全ての栄養素の相互作用が大切なので、いわば全ての栄養素をまんべんなくとりたいところ。
でもあえてオススメするとすれば、ダイエッターが憶えておきたいのは、例えばビタミンB2と食物繊維。食べた脂肪や炭水化物を効率良くエネルギーに変えるために活躍するのがビタミンB2で、空腹を防ぎ便秘を防止・解消する役割があるのが食物繊維です。
「栄養機能食品」はいつ食べるのが効果的?
クッキー・ビスケットタイプは比較的噛み応えのあるものが多いので、ゆっくり食べられるのも◎。飲み物も添えて食べましょう! |
でも日々の食生活の中では、毎日・毎食に栄養バランスバッチリ!という方は少ないのが現実。不規則な食事が続いてしまった、最近野菜が不足している、という自覚がある時に、補助的に利用するのがオススメです。
効率良くこれらの「栄養機能食品」を利用したいダイエッターのために、食べ方のコツをご紹介しましょう!
■食べるタイミング
一番のオススメとしては、やはりおやつタイム。いつものケーキ、チョコレート、菓子パン、などの代わりに1袋。カロリーとしては半分くらいに節約できますよね!
栄養機能食品は、1パッケージあたりのカロリーがおおよそ150~200kcalと女性のおやつとしては適量。全部食べても比較的安心。途中でやめられない、という方にもぴったりです。おやつの適量を詳しく知るには、コチラの記事「チョコだってOK!太りにくいおやつの食べ方」を参考にしてみてくださいね!
その他のタイミングとしては、朝食としての利用です。時間がなかったり食欲がなかったりして朝食を抜いて空腹のままで1日を過ごすよりも、何か食べようという気持ちは大切。そんな時にもお菓子タイプは便利ですよね。
■食べる量
あまりオススメしないのは、日常的に、ランチや夕食なども含めた食事の代わりにこれらを食べる事。中には3種類くらいを買い込んで、それを夕食代わりにしているダイエッターもいる様子。最初にご紹介したとおり、これらはあくまで「お菓子」ですから、食事として継続的に食べるのは問題アリ、なのです。
具体的には、タンパク質が不足し、脂質が多すぎる場合がほとんど。継続して食べるほどの万能な栄養バランスではないことも、憶えておくと良いですね。
これらの便利な食品も賢く活用して、ストレスのないダイエット生活を送りましょう!
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