取材で訪れた全国各地あちらこちらの宿の中から、「ここはもう一度泊まりに来たい!」と心から思える上質な宿をご紹介していきます。
実はそんな宿って結構限られているんです。
お腹いっぱいおいしい料理を食べて、温泉に浸かって、そのまま布団にゴロリ……なんていう幸せが味わえるのも、宿ならでは。それではさっそくどうぞ!

風呂よし、味よし、立地最高!
三拍子揃って価格も納得、の宿


岩井屋 料理
“絶景露天”として名高い『千人の湯』。山並みを望みながら浸かるにごり湯の気持ちよさは、とにかく格別です。
私が編集長を務める雑誌『自遊人』の読者の方から、ご質問をいただきました。

「やっぱり編集部の皆さんはプライベートでも1泊2万円も3万円もする高級宿に泊まっているのでしょうか?」

いえいえ、そんなことはありません。正直、高級旅館は食傷気味。

一時は本当に高級旅館ばかりに泊まっていましたが、「本当にそんな価値はあるの?」という宿ばかりで(とくに最近オープンした旅館は値段ばかりが高級で、内容はひどいところが多いのです)、すっかり足が遠のいています。

いくら「勉強のため」とはいっても、1ヶ月に2回も3回も、1人3万5000円、4万円はきつい。ピーク時は1ヶ月に30万円近くの出費でしたからたまりません。

値段ばかりが高い高級旅館には辟易……
そんなときおすすめなのが“公共の宿”


栗駒山荘食事処
標高1,126mに立つ宿からは、窓の外に雄大な景色を望むことができる。大きな窓の下に絶景が広がる食事処。
しかもそれで満足できるならいざ知らず、ひどい宿が多い! 「高くて旨いはアタリマエ」なんてウソウソ。旅館業界でも飲食業界でも「高くてひどいはアタリマエ」なのです。

ということで、最後に行き着いたのが民宿と公共の宿。激安の湯治宿を利用することもあります(「宿は泊まるだけ」と割り切って、外で食事を取ることも多くなってきました)。

さて、そんなことで、少し前置きが長くなりましたが今回ご紹介するのは、岩手・秋田県境にある「栗駒山荘」。前回の温泉パスポートにも協力してくれた、人気の公共の宿です。

次のページで栗駒山荘の魅力について詳しくご紹介します!