冬を迎え、次々と旬を迎える海の幸。今回は、海辺の街で獲れたての魚介類を、すぐに炭火で焼いてその場で食べられる、その名も“カキ小屋”をご紹介します。 なりふり構わず、ビール片手に、カキやカニにしゃぶりつく……なんて、たまにはいかがですか?

炭火で焼いて、アッツアツをほおばる!
名物、カキ小屋で味わう海の幸


竹崎海産 有明海イメージ
ムツゴロウやウミタケなど、変わった生き物に出会える有明海。
 10月中旬になると有明(ありあけ)海に面する国道207号沿いには、簡素なカキ焼き小屋が建ち並ぶ。通称、“ カキ焼海道”。

 バーベキュー台を木で囲んだだけの簡素な机、長イス、天上はトタン板……。

 あちこちで「パチン!」「パン!」とカキ殻(から)が熱ではじける音が聞こえる。たまに殻の破片が顔を直撃するが、誰も気にしない。服を灰まみれにしながら、ビール片手にカキを食いまくる。

カキもいいけど、この時期のおすすめは
内子たっぷりの竹崎ガニ


竹崎海産
中村家いくら主人
簡素なテーブルだが、そんなことはお構いなし! 焼き上がった端からどんどんほおばっていく。
 このカキ小屋が始まったのは、いまから20年ほど前。カキ直売所で試食用として炭火で焼いていたものが大好評になり、やがて現在の形へと変わっていったという。今回訪ねたのはそのなかの一軒、『竹崎(たけざき)海産』だ。
 風よけビニールで覆われた店内に入ると、あちこちで大宴会。

「カニくれんねっ!」
「茹でガニ? それとも焼く?」

 店内を見渡すと、カキだけでなく、カニをしゃぶる客も多い。もうひとつの名物、竹崎カニだ。

「要はワタリガニやけど、そこらへんのカニと一緒にせんで! 竹崎カニはミソの味が全然違うけん!」

ミソももちろんのこと、たっぷりと詰まった内子の味がこれまた格別で……。次のページでさらに詳しくご紹介します。