癒しの旅/東京の美食旅

天然うなぎを食べに行く!その3~東麻布(4ページ目)

養殖ではやはりかなわない、天然うなぎ独特の風味。うなぎを焼けば、香りで産地がわかる──そんな職人が作り出す、昔ながらの江戸前蒲焼きを味わいに行きませんか?

執筆者:岩佐 十良

山の手と下町では味が違う!
野田岩流“江戸前”を味わいに


うなぎイメージ
昭和50年に建て替えられた店は、飛騨高山の古民家を移築再生。天井や建具は、春慶塗(しゅんけいぬり)という、高山に伝わる漆塗りの技術が使われている。
■ 野田岩

天然うなぎそのものの味がわかる『志ら焼』は2,625円。『キャビア』3,675円を乗せる場合でも、最初のひとくちはぜひ、うなぎだけで味わいたい。

昔ながらの江戸前の味を守る『うな重』は2,100円~。一口に江戸前の味と言っても、皇居を境に山の手と下町では違うとか。下町では味が濃く、野田岩のある山の手はお屋敷街だったので、あっさりした傾向が。

そのほか、天然・養殖とも同料金で『鰻重』2,625円~5,000円、『蒲焼』4,000円~5,000円、『志ら焼』2,300円。『鰻重コース』は志ら焼と鰻重などがつき7,560円。

天然うなぎにありつくには?

■ 入荷状況/4月中旬~11月中旬。築地はもちろん、産地の問屋数軒にも車で直接仕入れに行くので、夏はほぼ毎日入荷する。
■ 予約方法/夏は特に予約をしなくても食べられることも多いが、確実に食べるには、事前に予約。もしくは当日に電話で確認をした方がよい。
■ 産地/利根川、霞ヶ浦、宍道湖など
桃の花が咲く頃になると、うなぎが穴から出てくる。その時期、東京周辺で最初に獲れるのが霞ヶ浦。5月には牛久、手賀沼、6月は利根川水系の小見川、笹川、豊里や銚子方面、その後、東京湾のうなぎが獲れる。8月末~9月になると、今度は下りうなぎのシーズンだ。「お台場沖でも良いのが獲れますよ。沖のきれいな水で育ったうなぎは、胸が黄色くて、全体に緑っぽい。“草色が入った”と言いますが、それがおいしいんです」。また、良いうなぎになるほど“口細”と言って、口元が小さい。柔らかいエサを豊富に食べている証だ。

<DATA>
所在地:東京都港区東麻布1-5-4
TEL:03-3583-7852
営業時間:11:00~13:30LO、17:00~20:00LO
定休日:日曜
席数:1階テーブル16席、2、3階和室6室(5人~9人)
交通・アクセス:都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅から赤羽橋口を出て徒歩5分。営団地下鉄日比谷線神谷町駅からは、2番出口を出て徒歩7分。
首都高速芝公園出口より六本木方面へ。桜田通り沿いの、『飯倉』交差点と『赤羽橋』交差点の間にある。
地図:Yahoo!地図情報
HP:なし
予約:可
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