六味三徳
和の精進料理の一例(写真協力 玉照院) |
六味とは
素材を活かして、「苦味」・「酸味」「甘味」「辛味」「鹹味」「淡味」の六つの味をうまく調味すること。鹹味とは、塩の味のことです。普通の和食では、苦い、すっぱい、甘い、辛い、しょっぱいの五つの味を基本としますが、精進料理では、それに「淡い味」、すなわち、素材そのものの味を生かす淡い味付け、を加えて六味とします。
「三徳」とは
軽軟(あっさりと柔らか)
浄潔(きれいでさっぱりしていること)
如法作(作法・調理方法にのっとった一定の手順で作ること)
精進料理は
作ることも食べることも修行
うなぎもどき(写真協力 玉照院) |
それは、ものを食べることは生命の根源であり、また、植物であっても命があるため、それを犠牲にして今の自分があるということを忘れてはいけないという仏教の教えに基づいています。つまり、料理を作ることも食べることも修行だというのが、精進料理の基本なのです。
多くの宿坊では、そのような厳しい作法は要求されませんが、この基本を心に留めて、食前食後に「いただきます、ごちそうさま」。出されたものはなるべく残さない、食器を洗う人のことを考えて、なるべくきれいに食べるなど最低限のことを心がけたいものです。
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