元興寺は日本最古の寺
本堂の周囲には萩の群生があります |
その当時は、東大寺や興福寺と並ぶ大規模な寺で、南都七寺のひとつに数えられるほどでした。そのころは、この地域全体が寺の敷地だったのですが、次第に衰退して、かつて境内だったところに人が住み始め、現在は奈良町という迷路のような町になりました。
萩はたくさん咲いても、ちょっと地味。でも、とても上品な花だと思います |
お堂は国宝で世界遺産
この寺は、室町時代の土一揆で焼け落ちたのですが、その後再建され、現在は二つの建物が国宝に指定されています。日本最古の寺ということで、こちらは世界遺産でもあるのですが、他の世界遺産の寺とくらべると、訪れる人はぐっと少なめ。しかし、境内はきれいに整えられ、そこここに素朴な草花が咲き、心静かに時間を過ごせます。東大寺の人の多さに疲れたら、ここに来てゆっくり過ごすのが、わたしは好き。本当は誰にも教えたくない、とっておきの美しい場所です。萩だけでなくリンドウもたくさん咲きます |
■元興寺
石仏の周囲には彼岸花が |
・交通・アクセス:JR「奈良駅」から徒歩20分、または近鉄奈良線「奈良駅」から徒歩10分
・地図:Yahoo!地図情報
・HP元興寺文化財研究所
次のページではもうひとつのとっておきの寺、白毫寺(びゃくごうじ)にご案内します。こちらも萩の群生で有名です。