宝寺には、
文字通りお宝がいっぱい
宝積寺は、山崎の駅から急坂を登ったところにあります |
打ち出と小槌は、このように別物です。聖武天皇がまだ太子のころ、夢に龍神が現れ、打ち出と小槌を遣わされたとか |
山崎の歴史とともにある
古いお寺です
夏目漱石にも愛された三重塔 |
プロ野球のペナントレースで、よく「この試合が天下分け目の天王山だ」などといいますが、天王山とは、もともと宝積寺の山号で、現在もこの寺のある山を天王山と呼びます。今は静かで小さな寺だけれど、昔から、日本の歴史の中で重要な位置を占めてきたのです。
美しい十一面観音様
美しい十一面観音。少し暗いけれど、金色の彩色が残っているのがわかりますか? |
金色の彩色も、一度も修復したことがないとのことですが、きれいに残っています。京都は、有名な仏像が多いけれど、こうした小さなお寺に残された知られざる仏様と心静かに対話するのが、わたしは好きです。
閻魔様は
本当は優しい人だった
顔は恐いが、本当は優しい閻魔様 |
眷属というのは、中心となる仏様を助ける手下のようなものですが、やはり、それぞれに罪状をはかる役目を持っているため、恐い顔をしています。しかしこれも、「罪の重さは、閻魔様一人では決められない。皆で話し合って決めよう」という、まことに理にかなった意味があるのだとか。つまり、現代の裁判のシステムと同じなのです。
閻魔様とその手下たちの間に立っているのは、副住職の寺石典亮さん。山崎と宝寺の歴史の生き字引のような方です |
ピサの斜塔なみに曲がった石塔もあります。こんなに曲がっているのに、阪神大震災でも倒れませんでした |
■宝積寺
・所在地:京都府大山崎町大山崎銭原1番地
・交通・アクセス: JR 東海道本線山崎駅下車 徒歩15分
・地図:Yahoo!地図情報
・HP大黒天宝寺 宝積寺
次のページでは、庭園と洋館が美しい大山崎山荘美術館でアートを堪能します。