寺・神社/その他の関東の寺・神社

小江戸川越探検その1 お笑い羅漢編

川越は東京からもっとも近い、歴史の街。蔵の町並みを散歩するのも楽しいです。お寺や神社も多く、その中心が喜多院です。この寺は、徳川家との関係も深く、お笑い系の羅漢像が大量にあることでも有名です。

吉田 さらさ

吉田 さらさ

寺・神社 ガイド

お寺、神社、仏像、宿坊に関する単行本と雑誌記事をメインとして執筆と写真撮影をしています。「散歩の達人」、「一個人」、「文藝春秋」。「クレア」など、幅広い読者層の雑誌に執筆経験あり。朝日カルチャーセンター新宿校にて「吉田さらさのふわり寺町めぐり」など、各種講座も開催中。

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見所満載の城下町
川越を探検しよう

川越の象徴、時の鐘の塔がある風景
小江戸と呼ばれ、近年観光地としての人気が急上昇している川越。城下町として発展した町ですが、それだけに、由緒ある神社やお寺がいくつかあり、探検しがいがあります。今回は、二回に分けて、川越の寺探訪と、その他の川越歩きをご案内しましょう。


小江戸川越探検その1 お笑い羅漢編
●小江戸川越探検その2 ご利益散歩編(9月15日アップ予定)

重厚な蔵造りの建物が並ぶ川越タウンを探検しましょう



パート1
喜多院で遊ぼう

多宝塔
喜多院の多宝塔は、風格ある江戸建築です
川越大師喜多院は、奈良時代に創建された、と、故事に書かれているようです。これは定かなことではありませんが、ともかく、関東では、かなり古い寺です。中世にもいろいろなことがありましたが、特筆すべきは、江戸初期に、天海僧正というお坊さんが、こちらの住職を務めていたことです。

天海僧正は、108歳まで生きたという伝説のお坊さん。徳川家康や家光の影のブレーンとして力を振るい、江戸の都市計画を裏で牛耳った人です。そのため、この喜多院と江戸の町とは深いかかわりがあります。川越が小江戸と呼ばれるのには、単に古い町並みが残っているからというだけでなく、そのような深い歴史的意味もあります。


石仏
喜多院には、仏像マニア必見の石仏も大量にあります
特に、上野の寛永寺との関係が深いのですが、それに関して詳しく知りたい方は、とりあえず、東京の秘密の花見寺を大公開をクリックしてみてください。こちらの記事では、上野寛永寺と天海僧正、川越との関係を解説しています。

また、こちらの寺は、五百羅漢と呼ばれる石仏の宝庫としても知られています。日本では、仏像と言ったら木製のものを思い浮かべますが、実は、石仏にもなかなかよいものがあり、詳しく見ていくと、なかかな楽しいものです。


次のページでは、喜多院の最大の見どころである、オモシロ羅漢像の写真を撮りまくります。
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