江戸の人気観光地　成田山を楽しもう　後編(4ページ目)

成田山のお楽しみ　その三
門前町で美味しいモノ探し

旅館の大野屋さんは、成田市で初の、登録有形文化財です

江戸の昔から、庶民たちはお寺参りが大好き。それはひとつには、お寺の周辺で美味しいものを食べたり、いろいろなことをして遊んだりするのが目的でした。そのため、大きなお寺や神社周辺には門前町が形成され、長くにぎわってきました。しかし、昨今では、次第に店が少なくなって名ばかりになっているところも多く、寺好きとしては、寂しい限りです。

そんな中、成田山の門前町は、まだまだがんばっています。今でもお参りの人が多く、古くからの建物も健在で、町並みウォッチングも楽しめます。旅館の大野屋さんは、登録有形文化財で、参道のシンボル的存在。昭和12年に完成した、珍しい木造三階建ての堂々たる和風建造物です。一見の価値あり。

やっぱ、成田に来たらうなぎでしょ

成田名物はいろいろあれど、地元で育った某氏に言わせると、「当然、川豊のうなぎ」なのだそうです。お勧めに従って行ってみると、平日の昼間なのに、かなりお客さんが多い。さすが明治以来の名店、こちらの「さきたて、焼きたて、蒸したて」の香ばしいうなぎを目指して、遠くからもファンがやって来るようです。たれは甘めの薄味で、うなぎ本来の味を楽しめます。うな重が税込みで１３６５円からと、お値段も比較的庶民的です。

参道には他にもうなぎの店が多く、うなぎの骨もあちこちに干してあります

＜DATA＞
■川豊本店
・所在地：千葉県成田市仲町386
・交通・アクセス：ＪＲ、京成成田駅から徒歩７分
・地図：Yahoo!地図情報
・TEL 0476(22)2711:
・HP:成田のおいしいうなぎ　川豊

次のページでは、成田山の近くの、もうひとつの面白寺を訪ねます。