6月第1木曜日はアペリティフの日。食前酒として知られるアペリティフには実はもっと深い意味があるのをご存知ですか? フランスのおいしい習慣、アペリティフ。ぜひあなたも楽しんでみてください。

そもそもアペリティフって何?

アペリティフを楽しもう
アペリティフは自分好みのものを。ただしアルコール度数の高すぎるものは味覚を狂わせるので不向き
アペリティフ(Apéritif)とは、もともと「食前酒」を意味するフランス語。シャンパンやカシスなどを使ったカクテルが好まれます。最近では日本のレストランでも、まず始めに「アペリティフは何になさいますか?」なんて聞かれることも多くなりました。

フランスではとてもポピュラーなアペリティフ。実はこの言葉には単なる食前酒というよりも、もっと広い意味があります。フランスでアペリティフといえば、食事の前にみんなで集まって飲み物やおつまみをいただきながら、おしゃべりを楽しむ時間のこと。アミューズブーシュ(Amuse bouche)と呼ばれる、オリーブやナッツなどの簡単なおつまみや一口で食べられるような簡単な料理と一緒にいただきます。

アペリティフは日本でいうところの「とりあえずビール」といった存在ではなく、それ自体にゆっくり時間をかけて楽しむもの。1時間以上かけるのも普通です。食と人生をじっくり味わうフランス人のライフスタイルを象徴しているような習慣ですね。


フランス流 アペリティフの楽しみ方

フランス
アペリティフはフランスだけでなく、南ヨーロッパ全般でも楽しまれている
食欲増進の効果もあるといわれるアペリティフですが、中世のヨーロッパでは薬がわりに飲まれていました。ハーブやスパイスを入れたワインは、胃を刺激し、消化を助ける胃薬のようなものと信じられていたのです。現在のような形で楽しまれるようになったのは、20世紀以降のことです。

現在では多くの人が、仲間と一緒にカジュアルな雰囲気のアペリティフ・タイムを楽しんでいます。フランスのリサーチ会社・Sofresの調査によれば、なんと9割以上のフランス人が週に1度はアペリティフ・タイムをとっているのだそう。

もちろん楽しみ方は人によって様々。レストランにディナーに行く前に別の店でアペリティフを飲む人もいれば、会社帰りにフラリとカフェに立ち寄ってアペリティフを楽しむ人もいます。また最近では、自宅に友人を招いてアペリティフとおしゃべりに興じる人も増えています。

これから日が長くなるヨーロッパ。ディナータイムも遅くなってきますから、旅行したときは、ディナーまでのちょっと空いてしまった時間に、カフェでお茶を飲む代わりにアペリティフを楽しんでみては? 暮れていく街並みを眺めながら爽やかなアペリティフで喉を潤せば、その後のディナーもきっとステキな時間になること間違いなしですよ。

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