海外ドラマ「SATC」の英語名言・名セリフベスト10
人気セックス・コラムニストのキャリー、お嬢様でアートディーラーのシャーロット、弁護士で現実主義のミランダ、PR会社社長でセックス至上主義のサマンサ。NYに暮らす30代シングル4人のセキララなセックスライフと華やかなファッションが話題になったTVドラマ。ドラマではキャリー32歳~38歳までの恋愛軌跡が華麗にコミカルに描かれています。(C) MMVlll New Line Productions,Inc.Sex and the City(tm) is a trademark of Home Box Office,Inc.All Rights Reserved. |
英語の学びなおしに、映画の予復習にお役立て下さい。女性を勇気付ける名セリフが多いことでも人気のこのドラマ、英語教材としても見逃せません。そこで、全6シーズンよりガイドが勝手に選んだ名セリフを、英語と日本語訳でご紹介! 英語の学びなおしに、映画の予復習にお役立て下さい。
*日本語訳はDVDの字幕を参考に、解説上必要と思われる部分を修正・加筆してお届けします。
<目次>
第10位:未婚のいい女は多いのに、いい男はいないの?
Why are there so many great unmarried women and no great unmarried men?
(未婚のいい女は多いのに、未婚のいい男はいないの?)
Season1 Episode1「NYセックス事情」より
第1話冒頭のキャリーのこのナレーションに「そうそう!」とテレビの前でうなずいていた人も多かったはず。SATCの伝説はここから始まりました。
第9位:女の高収入は障害?!
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When single men have money, it's to their advantage. But when a single woman has money, it's a problem you have to deal with.
(男の高収入は武器になるのに、女の高収入は障害になる。)
Season2 Episode10「愛は階級の差を越える?」より
ハーバード大卒、弁護士として男社会でたくましく生きるミランダは、このセリフで世間に噛み付きます。この後、彼女は現実に直面。1800ドルのスーツをめぐって「住む世界が違う」と格下彼氏のスティーブに別れ話を切り出され、「So I'm being punished for being successful.(つまり成功した罰を受けてるってわけね)」とブチ切れます。
第8位:人間である前に女なんだから
Men don't like women to be human. We aren't supposed to fart, douche, use tampons and have hair in places we shouldn't.
(男は“人間らしい”女なんて好きじゃないの。私たちはオナラはしない、ビデやタンポンも使わない、ムダ毛も生えないの)
Season1 Episode11「回数は恋のバロメーター」より
いつもパーフェクトなセクシーさに命をかけているサマンサ。映画の予告編でも「私なら刑務所に入ってもツルツルよ」とビキニラインのお手入れが完璧であることを強調していましたね。
be supposed to は「当然~すべき」という意味。常にオシャレに手を抜かないサマンサの意気込みが伝わってきます。
第7位:タイミングが全て?
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Is timing everything?
(タイミングが全て?)
Season3 Episode8「恋愛のタイミング」より
恋愛とは運命なのか、偶然なのか? 誰でも一度は考えることですよね。特に結婚相手については……。
「We're the right match. It's fate.(私たち運命の出会いだわ)」と婚約者とのロマンスを信じるシャーロットに対し、「it's not fate. His light is on. That's all(運命じゃないわ。たまたま彼が空車だっただけよ)」と現実主義のミランダ。ミランダ曰く、男はタクシーみたいなもの。落ち着きたいと思ったら空車サイン(light)を掲げて走り、たまたま次に乗った相手と結婚するだけ、と。
ビッグと再会したキャリー。これは偶然なのか運命なのか。考えずにはいられないのでした。
第6位:車は買う前に試乗しなきゃ
Before you buy the car, you take it for a test drive.
(車は買う前に試乗しなきゃ)
Season3 Episode12「恋愛における嘘」より
もちろん車を男の例えに使った一言です。こういうセリフは男がよく使いますが……サマンサには常識!
前述の運命のカレに、結婚式前夜まで体を許さなかったシャーロット。ところが、彼の性機能に問題があることが発覚! 「I should have slept with him on the first date.(最初のデートで寝とくべきだった)」とバージンロードで泣くはめに。
第5位:頭以外は全身毛だらけ
I hate his name - Harry. He is, everywhere but his head.
(ハリーなんて名前のくせに 頭以外は全身毛だらけよ)
Season5 Episode7 「“ビッグ”ジャーニー」より
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このセリフの面白いのは、音が似ている Harry(ハリー)とhairy(毛だらけ)をかけていること。名前からは“髪がフサフサ”というイメージが連想されるのに、実際にはスキンヘッドで全身毛むくじゃらなハリーのことをシャーロットはダジャレで皮肉っているのです。
文法的には、He is の後ろには hairy が省略されています。but は「~以外」という意味で、「頭以外あらゆる場所」となります。
第4位:運命の人かどうか分からない
Is he the one? I don't know.
(彼が運命の人? 分からない)
Season6 Episode12「運命の人」より
皮肉屋のミランダ。でも彼女も心のどこかでは運命の人(The one)を信じたいと思っていた!
理想の彼氏ロバートから愛を告白されているのに、なぜか「愛してる」の言葉が言えない。こんなひねくれた私は一生幸せになんてなれない、と夜中にキャリーに電話で泣きじゃくります。
この電話でのセリフがとても良いのでご紹介しましょう。wouldを使った仮定法になっています。「the words」とは「I love you.」など愛の言葉を指しています。
I always thought when the right guy came along my bullshit would calm down and go away and the words would just fall out of my mouth because I would know he was the one.
(運命の男が現れたらカワイクない私が消え、“愛してる”って言葉が自然に口をついて出るってずっと思ってた)
翌日、スティーブこそが運命の人だと気づいたミランダ。彼らの息子ブレディのバースデーパーティで、洗濯機の前で愛を告白し合うシーンは感動的です。
第3位:私たちが“ソウルメイト”よ
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Maybe we could be each other's soulmates. Then we could let men be just these great, nice guys to have fun with.
(私たちが“ソウルメイト”よ。男性はただ楽しむ相手。そう考えれば?)
Season4 Episode1「独りぼっちのお姫さま」より
35歳の誕生日を独りぼっちで迎えてしまったキャリー。信じたくはないけれど、soulmate(ソウルメイト)のいない自分は不完全で寂しい女なのか? 落ち込むキャリーに、私たち友達があなたのソウルメイトよとシャーロットが慰めます。シャーロットはたまに良いことを言うんです。
第2位:だから歩くのが楽しくなる特別の靴が必要
The fact is sometimes it's hard to walk in a single woman's shoes. That's why we need really special ones now and then to make a walk a little more fun.
(シングルウーマンの道は平坦ではない。だから歩くのが楽しくなる特別の靴が必要なのだ)
Season6 Episode9「女の特権、シューズマジック」より
キャリーの“靴エピソード”の中でもとりわけ面白いのがこれ。この字幕も最高です。
このエピソードでは、キャリーが「I'm registered at Manolo Blahnik(結婚祝いはマノロブロニクに登録してあるから)」と言って、なくなった靴を取り戻しますが、これはアメリカのBridal registry(ブライダル・レジストリ)という習慣を利用したアイデア。
アメリカでは婚約したカップルが、希望の結婚祝いのリストを作り、デパートやお店に登録できることがありました。また、お祝いを贈りたい人は、店でリストの中から予算や趣味に合ったものを選びます。キャリーは「自分と結婚するの」と言って、シングルのささやかな意地を見せます。取り戻した靴を履いてNYを颯爽と歩くキャリーはカッコいい!
第1位:人生でつまずいても、立ち上がって歩き続ける
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When real people fall down in life, they get right back up, and keep on walking.
(一般人は人生でつまずいても、立ち上がって歩き続ける)
Season4 Episode2「素顔のままで」より
キャリーがファッションショーのモデルを体験をするこのエピソードは、個人的に一番好きです。ランウェイで派手に転んでしまったキャリーですが、逃げ出すことなく、立ち上がって靴を片手に堂々と歩き続けます。
主語が「real people」なのは「モデル」との違いを強調するため。モデルなら転んでしまったら即リタイアかもしれない。でも私は本物のニューヨーカー。リタイアなんかしない。キャリーの強さの表れなのです。「keep on ~ing」は「~し続ける」という意味です。
この回にはスーパーモデルのハイジ・クラムが本人役で登場。ゴージャスなショーシーンが見ものです。
「SATC英語名セリフ勝手にベスト10」いかがでしたか? 映画でも名セリフを探してみてくださいね。
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