英単語の暗記にはコツがある!
英単語がどうしても覚えられないあなた、やみくもに暗記しようとしていませんか? 英単語の暗記にはコツがあります。いくつかあるコツの中でも、特に効果バツグンと思われる2つの方法「語源」と「ダジャレ」について、2回シリーズでご紹介します。今回は“ヘキサゴン(hexagon)”という英単語を例に、「語源(etymology)」を利用した英単語暗記法をお届けします。英単語を分解すると、意味が見えてくる
某クイズ番組で最後の回答者が「ヘキサゴン!」と叫びますが、「hexagon」は「ウノ!」とは違います。羞恥心のマークを見れば本当の意味が分かるかも? |
hexagon = hexa + gon
この2つの部分は、それぞれ次のような意味を持っています。
hexa(=“6”) + gon(“角形”)
もうお分かりですね? “6”+“角形”で、hexagonは「6角形」という意味になります。
- penta(“5”)+ gon(“角形”) = pentagon(5角形)
- hepta(“7”)+ gon(“角形”) = heptagon(7角形)
- octa(“8”)+ gon(“角形”) = octagon(8角形)
英単語は足し算で出来ている
何だか英単語が足し算になったみたいで、面白いと思いませんか? 英語は歴史的に見ると、いろいろな外国語を借用して現在の形になりました。「hexagon」のようにギリシャ語やラテン語に由来する単語は、語源学的に分解することができます。その数は全英単語のなんと7割以上! つまり、大多数の英単語は意味のあるパーツの組み合わせでできていると言えるのです。ということは、よく使うパーツの意味さえ知っていれば、たくさんの英単語を一気に覚えてしまうことが可能だということ。
例えば、voice(声)・vowel(母音)・vocation(天職)・provoke(怒らせる・挑発する)は「声」という共通パーツを持っています。ラテン語 vocareが元になった voc-(声)というパーツです。
vocationは「神から呼び出されたもの→“天職”」、provokeは「pro(外へ)+voc(呼ぶ)→感情を外に呼び出す→“怒らせる”」と意味が変化しました。
このように単語の成り立ちから考えると、ただ丸暗記するよりずっと楽しくラクに単語が覚えられますね。
知らない単語でも、意味を推測できる!
たとえ知らない単語でも、パーツを手がかりに意味が推測できるのも語源の便利なところです。前述の「octagon」の意味を知らなかったとしても、「hexagon」や「octopus(タコ=8本足)」を知っていれば、似た部分を組み合わせて「8角形」を導き出すことは可能です。ちょうど漢字の「へん」を見ればだいたいの意味が分かるように、語源は英単語の意味を推測するヒントとなり、あなたのボキャブラリーを間違いなく倍増させます。
ここまでで「語源」の基礎概念は理解していただけたと思います。次ページで、単語を構成する各パーツについて、もっと詳しく見ていきましょう。