子育て期間は、ママの自分育て期間
子どもが小さい間は忙しくて勉強どころじゃない。そんな声をよく聞きます。しかし、私の周りには子どもがいてもしっかり勉強している人がたくさんいます。私自身も英語を学びなおし始めたのは第一子出産の半年後。育児にも慣れていないし、時間を見つけるのは大変でしたが、学べること自体が嬉しくて、いろいろと工夫して英語に時間を使いました。自分のことは二の次になりがちな育児期間。自分を大切にするために、興味ある分野を突きつめてみよう。 |
後編では、その勉強をさらに発展させ、英語を完全にマスターするためのコツを探りたいと思います。
忙しい方がよく勉強できる!?
人間は「やるな」と言われるとやりたくなる、アマノジャクな生き物のようです。勉強でさえもできなくなるとやりたくなる。時間がないはずの子育てママが意外に高いモチベーションを維持できるのには、この心理が大きく関わっていると思われます。そう考えると、子どもに手がかからなくなり、時間に余裕ができると、途端に英語への情熱が薄れるのは仕方ないことなのかもしれません。アンケートでも「忙しかった時の方がよく勉強していた気がする」という回答がいくつか見られました。
でも、これは非常にもったいないことなのです。せっかくの苦労が水の泡になる可能性も。というのは、次のような理由からです。
10年間モチベーションをキープするには!?
英語耳 発音ができるとリスニングができる |
松澤喜好氏は『英語耳』の中で、英語を完全マスターするには「日本国内で学習すると10年、海外では6年程度(147ページ)」と答えています。子育てしながらの勉強ではスピードが落ちるので、実際にはもっと長い年月がかかります。私は今年で11年ですが、やっと半分くらいまでたどり着いたかな、というのが実感です。
子どもが赤ちゃんの頃から学びなおし始めて、小学校に入学したら別のことを始めて英語をやめてしまったのでは、中途半端なレベルで終わってしまうかもしれません。
当初の目標レベルをクリアしている場合なら良いのですが、なんとなく勉強しなくなった場合は、「また続かなかった」と挫折感を持ったり、「私の実力はココ止まり」と勝手な解釈で納得してしまうことになりかねません。
もし英語をマスターしたいという強い希望があるなら、ここが頑張りどころ。初級から中級、中級から上級へとレベルアップする絶好のチャンスなので、集中的に英語を学んでみてはどうでしょうか。
しかし、人間は元来怠け者。数年単位でやる気をキープするのは非常に難しい課題です。どうすれば高いモチベーションを維持できるのでしょうか?