大人も自然に英語力アップ!海外キッズアニメ
黄色くて四角い海綿くんが主人公のスポンジ・ボブ。スポーディな展開とゆる~いナンセンスさが魅力です。 |
私もそんな「英語育児ママ」の一人。2人の子どもが英語圏のアニメにハマっていた時期が通算して4年ほどあったので、その間は私も一緒に毎日イギリスやアメリカのアニメの輸入ビデオを見ていました。時間にして、1000時間は確実に見たと思います。VHS全盛の時代だったので、英語字幕もなく、映像と音だけが頼り。かえって耳が鍛えられました。お陰で、子どもだけでなく、私自身もリスニング力がかなりアップ。子どものアニメもバカにできないなあ、と実感したのでした。
我が子は最強の英語ともだち!?
大人が子供の番組を見ているだけで、なぜ英語力がアップするのか? その理由は3つほど考えられます。まず時間量。子供は毎日番組を見たがります。それにつきあっていると、チリも積もれば……の諺通り、自然に大量の英語を視聴することになります。習慣化することが、いちばん難しいと言われる英語学習。それが「子ども」という外圧のお陰で自然に習慣化できてしまうのです。
次に考えられるのは、海外キッズアニメには分かりやすさと分かりにくさが、ちょうど良いバランスで含まれている点です。赤ちゃん・幼児向けの番組ですから、聞き取りに困るような難しい英語はほとんどありません。でも、ネイティブがネイティブの為に作ったものには、どれだけ簡単な表現であっても、日本人には思いもつかないような表現がされていることが多々あります。文化的背景が分からなければ理解できないこともあります。そんな表現に毎日触れることで、あなたの英語センスはどんどんアップしていくのです。
3つ目の理由は、自然にステップアップできる点。子供の成長に合わせて、見る番組は少しずつ難しいものへと移っていきます。赤ちゃん向けの作品は、motherese(母親語)と呼ばれる、ママが赤ちゃんに話しかけるようなゆっくりテンポの語りかけが中心ですが、対象年齢が上がるにつれて会話速度はどんどんアップし、センテンスも長くなっていきます。テーマも、色や形、動物ばかりだったものが、昔話や伝統行事を描いたものになり、次第に友情や問題解決、科学や歴史を扱ったものへと変化していきます。小学生対象の番組になると、大人のドラマに後一歩のレベルになるので、映画やドラマを字幕なしで楽しみたい学習者には、キッズアニメがちょうどよい練習台になるのです。
なんだか、子どもがいると自然に自分も英語ができるようになる気分になってきませんか? 実際、一緒に学ぶと英語の学習がとても楽しくなるのです。それこそが、「我が子は最強の英語ともだち」と私が常に感じている理由なのです。
赤ちゃん向けの番組でもキツイと感じる方もいるでしょう。自分のレベルにあった番組を見なければ、せっかくの英語もただの雑音。次ページでは、自分のレベルにあった番組選びのコツをご紹介しましょう!