文化遺産登録基準6つすべてを満たす世界遺産
敦煌・莫高窟の象徴、第96窟の九層楼。中には彩色された34.5mの仏像が鎮座している。 |
■ヴェネツィアとその潟
イタリア、1987年、文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)
もともとこの地は118もの島からなるラグーナ(潟)。6世紀、この湿地に杭を打って家々を築き、それらを400もの橋でつないで街を造り上げ、やがて地中海に覇を唱える一大都市国家にまで成長した。海と陸、東洋と西洋、キリスト教とイスラム教が交わる場所にあり、独特の文化を伝えている。
■泰山
中国、1987年、文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)、自然遺産(vii)
道教五名山(泰山、衡山、嵩山、華山、恒山)の中でも最高と言われる山で、深い森と切り立った山々が神々しい景色を見せる。もともと中国の皇帝が天地に祈りを捧げる封禅の儀式がここで行れており、始皇帝をはじめ歴代の数多くの皇帝がここを訪れ、そのための宮殿や祠を残している。
■莫高窟
中国、1987年、文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)
砂漠が広がる鳴沙山の断崖に築かれた石窟群で、計500とも600とも言われる石窟が崖のあちらこちらに掘られている。石窟は5世紀以降約1,000年にわたって造られており、石窟の中には計2,400以上と言われる仏像が安置され、壁は仏教の神々や曼荼羅を描いたカラフルな壁画で覆われている。
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