携帯電話を持つ子は勉強しない?
携帯電話を持つ子は勉強しない? |
「家でどのくらい勉強をするか」という問いに対して、「ほとんどしない」割合は、携帯電話を持たない中学生女子では28.2%しかないのに対して、携帯電話を持つ中学生女子では44.6%と16.4ポイントも高かったのです。
子どもが「勉強するから携帯電話買って~」と言っても、鵜呑みにしない方が賢明かもしれません。
携帯電話を持つ子は非行に走りやすい?
さらに驚いたことに、この調査では、携帯電話の所持について一般中学生男子が20.4%だったのに対して、非行中学生男子は52.4%と約2.5倍だったことがわかりました。「携帯電話を持つ子は勉強しない」というだけでなく、「非行に走りやすい」というさんざんな結果となっています。
小中学生の携帯電話の所持を禁止にすべきか?
政府の教育再生懇談会は、報告書に「小中学生に携帯電話を持たせない」との提言を盛り込む方針を示しました。これは、「気軽に携帯電話を渡す保護者に危険性を認識してほしい」という教育的なメッセージなのだそうですが、このほかにも「通話機能+居場所確認機能」や「フィルタリングを法的に義務付ける」といった機能や使用方法に制限を加えるべきだという提言もしています。
これを受けてかどうかはわかりませんが、6月2日に「自民党と民主党が18歳未満の子供をインターネットの有害サイトから守るための議員立法の共同法案の修正協議で合意」という発表がありました。
もしこの法案が成立すると、携帯電話会社に対し「子どもがネットで有害情報を閲覧できないようにするフィルタリング(閲覧制限)サービスの提供を義務づける」ことになり、子どもたちを出会い系サイトや学校裏サイトなどのような有害サイトから守ることに一定の効果が期待できそうです。