覚えられるまで書き取る「繰り返し反復法」
中学校3年間で覚えるべき英単語は900語、常用漢字は約1000字ほど |
定着率を高めつつも新しい英単語や漢字を覚えるのに最適な方法は、まず1日目に「sleep」「help」「read」の3つの英単語を覚えるとします。ノートに3回ずつ、できれば4~5回は書き取りましょう。もちろん、日本語訳もセットで書き取りましょう。1日目はこれで終わりです。
【1日目】
・眠る
sleep sleep sleep
・~を手伝う
help help help
・~を読む
read read read
2日目は、新たに覚える「rain」「begin」「stop」の3つを、1日目に書き取りした「sleep」「help」「read」と一緒に書き取ります。2日目はこれで終わりです。
【2日目】
・眠る
sleep sleep sleep
・~を手伝う
help help help
・~を読む
read read read
・雨が降る
rain rain rain
・始める
begin begin begin
・止める、止まる
stop stop stop
3日目は、新たに覚える「leave」「sell」「ask」の3つを、1日目と2日目に書き取りした「sleep」「help」「read」「rain」「begin」「stop」と一緒に書き取ります。3日目はこれで終わりです。
【3日目】
・眠る
sleep sleep sleep
・~を手伝う
help help help
・~を読む
read read read
・雨が降る
rain rain rain
・始める
begin begin begin
・止める、止まる
stop stop stop
・~を去る、~のままにしておく
leave leave leave
・売る
sell sell sell
・尋ねる
ask ask ask
このように、新たに覚える英単語を書き取りにどんどん加えていきます。
4日目以降、このままでは書き取る単語が増え続けてしまうので「覚えた単語」から順次書き取りの対象から外していき、代わりに新たに覚える単語を加えていきます。これが、覚えられるまで何度も書き取る「繰り返し反復法」です。
今回は英単語を例として紹介しましたが、もちろん漢字や熟語の書き取りでも同じように「繰り返し反復法」を使ってみると良いでしょう。
反復練習は、意識づけや工夫が大切
英単語の書き取りにしても、漢字の書き取りにしても、小学校で習った「何度も何度も、ただノートに書き写す」書き取りの仕方が根強いようです。こうした「ただ、ひたすらやればいい」という精神論がものをいう反復練習が通用するのは小学校中学年までです。小学校高学年以降、ましてや中学生ともなれば、「覚えよう」とか「こうしたらもっと良く覚えられる」といった意識づけや工夫が大切になります。
高校に入学したら、英単語や漢字だけでなく公式など「さらに覚えるべき量」が増えます。ですから、さらに勉強の仕方(覚え方)の工夫が必要になります。「受験のための勉強の仕方」ではなく、「本当の勉強の仕方」を身につけて欲しいものですね。