名所・旧跡/関東の名所・旧跡

谷川岳を楽しむ!一ノ倉沢&天神平【群馬】(2ページ目)

日本国内の代表的な山々を紹介した『日本百名山』に取り上げられた名峰の中から、谷川岳をご紹介します。夏でも雪渓が残る一ノ倉沢やロープウェイ+リフトで登って眺める谷川岳の美しい山容は見ごたえがありますよ。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

谷川岳ロープウェイで天神平へ

谷川岳
天神尾根から眺める谷川岳。トマの耳とオキの耳と呼ばれる2つの高い頂が印象に残ります(2000年7月撮影)
一ノ倉沢の絶景を楽しんだら、続いては谷川岳に登ってみましょう。山頂まで行くには登山の装備がないと行けませんが、山頂まで行かなくても歩きやすい靴を履いていれば、ロープウェイとリフトで登るだけで、十分素晴らしい風景を楽しむことができます。

谷川岳ロープウェイ(2000年当時)
ガイドが訪れた当時(2000年7月)の谷川岳ロープウェイ。今はリニューアルされた22人のゴンドラが運行しています。
谷川岳に登ることができる谷川岳ロープウェイは、水上から一ノ倉沢へ向かう国道291号線の途中にある土合口(どあいぐち、Yahoo! 地図情報)に駅があり、1960年(昭和35年)に開通した後、谷川岳に登る登山客や観光客、冬場はスキーやスノーボードを楽しむ人たちの移動手段として活躍中。

標高1,321メートルにある天神平まで、8人乗りのゴンドラが運行されていましたが、2005年(平成17年)に新ロープウェイが完成し、現在は22人乗りの大きなゴンドラが谷川岳を訪れる人たちを日々運んでいます。
天神峠
天神平からのリフトの終点となる天神峠。正面には谷川岳連峰の笠ヶ岳、朝日岳が見えています(2000年7月撮影)
天神平は、関東近郊のスキー場の中で最も早くオープンするスキー場(谷川岳天神平)としても知られています。そのスキー場のペアリフト1本が夏山リフトとして使われていて、ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、標高1,500メートルの天神峠まで一般の観光客でも登ることが可能です。

天神峠(Yahoo! 地図情報)は、谷川岳への登山ルートの入口の一つ。すぐ近くには谷川岳連峰を一望できる展望台が設けられています。

谷川岳という山は、地図の上では2つの耳のように見える頂(左:トマの耳、右:オキの耳)のことを指します。天神峠の展望台からは谷川岳を間近に見ることができますので、ぜひその雄姿を目に焼き付けて下さい。

なお天神峠展望台から先の尾根づたいの道は天神尾根と呼ばれ、谷川岳連峰を望みながら歩くことができる眺望の素晴らしい所です。ただしここから先は登山道になりますので、軽装で行くことはできません。山の上だけに天気も変わりやすく、ガスがかかることも多いので、安全第一で楽しむようにしましょう。

高山植物に出会えることも

ニッコウキスゲ
天神尾根で見かけたニッコウキスゲ。高山植物にも出会えます(2000年7月撮影)
標高1,500メートルの天神峠付近では、様々な高山植物を見ることができます。

ガイドが出かけた時はニッコウキスゲの花を見ることができましたが、他にも色々な高山植物を見ることができるそうです。ポケットサイズの花図鑑を持って歩いてみるのも楽しそうですね。

『日本百名山』の一つに数えられる谷川岳をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。近隣には水上温泉郷があり、のんびり過ごすこともできますので、夏山シーズンだからこそ味わえる、素晴らしい風景を楽しみに谷川岳へ出かけてみて下さい。

谷川岳へのアプローチ

特急「水上」
上野から上越線の水上を結ぶ特急「水上」
  • 地図:Yahoo! 地図情報
  • 公共交通機関の場合
    <JR>
    上野より特急「水上」で水上駅へ。水上駅より関越交通バス 谷川岳ロープウェイ駅行きに乗車し、終点下車。
    上越新幹線「とき」「たにがわ」を利用する場合は、上毛高原駅で下車し、関越交通バス 水上駅行きに乗車し、水上駅で谷川岳ロープウェイ駅行きに乗り換え。
    一ノ倉沢へは路線バスが走っていないため、水上駅よりタクシーを利用するか、谷川岳ロープウェイ駅から徒歩(片道1時間程度)となります。

  • 車の場合
    関越自動車道 水上インターチェンジより、国道291号線に入り、水上方面へ。水上温泉を通り過ぎ、湯桧曽(ゆびそ)、土合方面へ進むと谷川岳ロープウェイの土合口駅が現れます。
    一ノ倉沢は土合口駅からさらに奥へ進みますが、国道ではあるものの道幅が狭いので運転には十分注意が必要です。
    ※お盆や紅葉シーズンの週末など繁忙期は、谷川岳登山指導センターから先に通行規制がかかり、一ノ倉沢まで車が入れなくなることがあります。
     その場合は、谷川岳ロープウェイ駅付近の駐車場に車を止めてから片道1時間程度歩くことになります。
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