シュパーゲルはドイツのホワイトアスパラ
白アスパラガスは日本ではあまり馴染みがありませんが、ドイツではアスパラと言えば白アスパラ、というくらいグリーンアスパラより親しまれている野菜。ドイツ語で
Spargel(シュパーゲル)というこの期間限定の味覚は、ドイツ人にとって春の訪れを実感できる特別な存在です。ゴールデンウィークのドイツ旅行では、シーズン真っ盛りのシュパーゲルがたっぷり楽しめますよ!
シュパーゲル(ホワイトアスパラ)はドイツ人にとって特別な野菜?
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春の市場はシュパーゲルでいっぱい! |
シュパーゲルを楽しめる期間は短く、4月中旬から市場やスーパーマーケットに出始め、6月24日をもって出荷時期は終わりとされています。毎年最初のシュパーゲルを目にすると「ああ、春が来たんだなぁ」と、何ともウキウキした気分になります。冬が長いドイツに住む人々にとって、春の訪れは本当にうれしいもの。そんな特別な季節に登場するシュパーゲルだから、ドイツ人にとって、とっておきの存在となっているのです。「春ですよ~!」と人々に呼びかけてくれる、シュパーゲルはそんな野菜です。
シュパーゲル(ホワイトアスパラ)は高価な野菜?
ものにより値段の幅がかなりありますが、シュパーゲルは全般的に高価な野菜です。安いものは1Kg3ユーロくらいから、高いものは10ユーロ以上するものもあります。平均的な値段は7~8ユーロ(1,000円前後)くらい。ギリシャ産やスペイン産のものは安めなのですが、ドイツ人は高くてもドイツ産のものにこだわります。ドイツで売られるシュパーゲルの70%以上がドイツ産で、人々はおいしいシュパーゲルには惜しみなくお金を出すのです。春の市場ではシュパーゲルを買い求める人々の姿が多く見られ、街中でもシュパーゲルの販売をメインとした小さなスタンドがあちこちに出ます。
オランデーズソースをかけたり、スープにしたり…
ドイツのレストランではシュパゲール料理が満載!
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茹でたてのシュパーゲルに溶かしバターをかけていただきます。 |
この時期は、どこのレストランでもシュパーゲルの特別メニューが用意されています。最もオーソドックスなのは、茹でたシュパーゲルに
溶かしバターまたは
Sauce Hollandaise (
オランデーズソース=卵黄とバターで作られたトロトロしたソース)をかけ、ジャガイモとハム(または生ハム)が添えられたもの。これはシュパーゲルをメインで食べる料理ですが、お肉の付け合わせとして出てくることもあります。新鮮な茹でたてのシュパーゲルはとろけるように柔らかく、口の中で優しい甘みが広がります。
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インスタントのシュパーゲルクリームスープはおみやげにもおすすめ |
その他、
シュパーゲルクリームスープ(Spargelcreme Suppe)も定番。スープはインスタントのものもあり、毎年この時期になるとテレビでもさかんにCMが流れます。そんなCMを目にするときも「春が来たんだ!」と思う瞬間です。
シュパーゲル料理は少し高めですが、日本ではなかなか味わえないとてもドイツらしい食材なので、この時期にドイツ旅行をされる方はぜひ試してみてくださいね!
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