ドイツでは今年に入ってから、国内でのオーガニック(有機)食品の需要が急速に高まっている、とのニュースがよく伝えられています。エコ意識がさらに高まるドイツ。オーガニック食品は実際どの程度拡がっているのでしょうか? 先月発表された食糧・農業・消費者保護省(BMELF)の調査結果を元に、ドイツのオーガニック事情をご紹介します。

オーガニック食品を購入する人の割合が増加

オーガニックの果物
市場で売られるオーガニックの果物 (写真提供:www.oekolandbau.de ©BLE, Bonn / Dominic Menzler)
2007年2月の調査では、「オーガニック食品を購入する頻度」を問う質問で、回答者の55%が「時々買う」、21%が「頻繁に買う」と答えています。2005年の調査では、「頻繁に買う」人の割合が15%でした。このことから、オーガニック食品が徐々に普及してきていることが分かります。

また今回の調査では、27%が「将来的には頻繁に買うようになるだろう」と答え、「オーガニック食品は今後も買わないだろう」としているのは15%のみでした。オーガニック食品を利用するのは、“ごく普通のことになりつつある”と言えるでしょう。


オーガニック食品とは

Bioマーク
この「Bio」マークがついているものは、正真正銘のオーガニック製品 (画像提供:www.oekolandbau.de ©BLE, Bonn)
ここでちょっとオーガニック食品の定義について見てみましょう。ドイツではオーガニックのことを「Bio(ビオ)」と言います。オーガニック食品と認定されているものにはBioマークが付いているのですが、このマークの基準には次のようなものがあります(抜粋)。

  • 化学合成肥料を使用していない

  • 遺伝子組み換え技術を使用していない

  • 家畜を適切な環境で飼育している(劣悪な扱いをしていない)

  • 家畜の飼料にも、抗生物質を含まない有機のものを使用している



  • ドイツ人がオーガニック食品を買う理由

    家畜
    家畜はできるだけ良い環境で正当に扱われるべき (写真提供:www.oekolandbau.de ©BLE, Bonn / Thomas Stephan)
    「なぜオーガニック食品を買うのか?」との質問に、人々は次のような理由を挙げています。

    1.家畜が正当な扱いを受けているから(89%)
    2.体に有害な物質をできるだけ避けたいから(86%)
    3.健康的な食生活のため(84%)
    4.地域の農業を支えたいから(84%)
    5.環境保護のため(82%)
    6.子供/妊娠中の自身の適切な栄養摂取のため(82%)

    「家畜の正当な扱い」が理由のトップです。多くのドイツ人が家畜の適切な飼育環境を重視しているということは、ガイドも普段の生活・会話の中でよく感じます。また「環境保護のためにオーガニック食品を買う」というのも、ドイツらしいと言えるのではないでしょうか。

    次のページでは、ドイツでのオーガニック製品の販売状況をご紹介します。おすすめのオーガニックスーパー情報も!