木酢液の効果とは?病気や虫の被害に直面した植物の強い味方!
木酢液は、オーガニックなガーデニングの救世主
ガーデニングや家庭菜園など、植物を育てていると必ず直面するのが、病気や虫による被害です。でも、せっかく自分の庭で育てているのですから、化学農薬などはあまり使いたくないという方、多いと思います。
そこで、木酢液の登場です!
オーガニックに興味のある方なら、木酢液というものは、どこかで目にしたり、実際に使ってみたりしたことがあるかもしれません。でも、用途がわからなかったり、どんな効果が出るのかわかりにくかったりしませんか?
木酢液は、上手に使えば、オーガニックなガーデンニングの救世主にもなってくれる不思議な液体です。それでは、木酢液の使い方や、意外な効果・効能に迫ってみましょう!
<木酢液の効果と使い方 目次>
- 木酢液とは? 成分・匂い・選び方のポイント
- 木酢液の使い方
- 木酢液の効果・効能:植物が健康になる、病害虫に強くなる
- 木酢液の意外な効果・効能:虫除け、野良猫除け(匂いによる効果)
- 木酢液の希釈液で薬剤効果を高める
木酢液とは? 成分・匂い・選び方のポイント
木酢液を選ぶ際は、信頼できる品質のものを選ぶことが重要
■木酢液の成分
成分は木タール・酢酸・メタノール・アセトン・アセトアルデヒド・フェノール等、その数は200種類以上にものぼるといわれています。ただ、初期の段階では有害な成分を含んでいる場合が多いため、数カ月放置してから、ろ過するなどの方法で、この有害成分を取り除きます。
■木酢液の匂い
焚火をしたときのケムリのような匂いがします。
■木酢液の購入時は「有害物質が含まれていないもの」を選ぶ
しかし最近は、粗雑な製法で、有害物質がきちんとろ過されていない木酢液などが、安価に出回ってきています。木酢液を購入される際は、きちんとした製法が守られ、有害物質が含まれていないものを選ぶことが重要です。
木酢液の使い方
葉面散布の際には、裏側からもたっぷりかけるのがコツ
【葉面散布の方法】
水で薄めて、噴霧器で散布します
このとき、葉の表だけでなく裏にも、そして、土にポタポタと滴り落ちるほど、たっぷりとかけるのがコツです。こうして、葉面散布と土壌散布を同時に行ってしまいます。
木酢液の効果・効能:植物が健康になる、病害虫に強くなる
■木酢液の効果:葉面散布で植物が健康になる木酢液を先ほどのように葉面散布をすると、植物が健康になり、病害虫に強くなるといわれています。また、400~1000倍に薄めた木酢液を週1回、トマトの苗木に散布し続けたところ、糖度・酸度ともに高いトマトが収穫できたという実験結果もあります。
■木酢液の効果:土壌散布で土が良い状態に変化する
土壌に散布すると、木酢液に含まれるさまざまな有機物が、土壌中の微生物を活性化し、徐々に有機質が豊富な良い土に変化していきます。
木酢液のどの成分が、どう反応しているのかといった、具体的な研究結果はまだありませんが、良い土で植物が健康に育っていくことが、結果的においしい果実を収穫できたり、病虫害の防除につながったりしていることは、間違いないようです。
木酢液の意外な効果・効能:虫除け、野良猫除け(匂いによる効果)
木酢液には、虫除け効果もあると言われています
先日、ガイドが施工したお宅では、木酢液を浸みこませたバークチップをマルチング材として使用したところ、「今年の夏は蚊が少なくなって庭で過ごすときのストレスが減った」という、うれしい効果もありました。
木酢液の希釈液で薬剤効果を高める
普段ガイドは、上記のように木酢液を単体で使うだけでなく、木酢液を希釈した液体に、他の生薬やニームオイルを混ぜて使っています。木酢液には、水の分子集団を小さくする機能があり、木酢液を混ぜた水は、生物組織に浸透する能力が高いということが知られています。ですから、「木酢液を薄めた水」=「植物に吸収されやすい水」ととらえ、それに、薬剤を混ぜることで、薬剤の効果を高めているというわけです。【関連記事】