切り花を長持ちさせる方法とは?
切り花を長持ちさせる方法、どの方法が一番良いのでしょうか?
切り花が傷む主な原因は、「水の中にバクテリアが発生する→バクテリアが切り口に繁殖する→水の吸い上げが悪くなってしまう」ということがあげられます。そのため、お花屋さんは基本的に
- 花を活ける器を清潔にする
- 毎日、水を取り替える
- 水を変える際に、茎を少し切り直す
私も、この方法を守ることが一番良いと思っていて、切り花の延命剤などは、ほとんど使ったことがありませんでした。そこで今回は、同じ条件で実験をして、どの方法が一番良いのかを比較してみることに。
切り花を長持ちさせる方法の比較実験、スタート!
実験をするにあたり、3タイプを用意しました。重曹とクリザール(延命剤)
B:水1カップ+重曹小さじ1/2
C:水1カップ+クリザール(延命剤)4cc
Aは、私がいつもやっている方法で世話します。普通の水道水に活け、毎日水を取り替えます。その際に、茎の切り口を切り直し、花を活けているグラスも洗います。
Bは、最近注目されている重曹入り。水の成分が変化するためか、切り花の持ちが良くなる効果があるらしいので、試してみることにしました。
C:切り花の延命剤入り。今回は、クリザールという材料を使用します。これは、ホームセンターやお花屋さんなどで、一般的に売られています。
●実験1日目
実験1日目の様子
A:普通の水
B:水1カップ+重曹小さじ1/2
C:水1カップ+クリザール4cc
●実験3日目 重曹水が濁りはじめる
実験3日目の様子
実験5日目の様子
実験7日目の様子
結論!延命剤を使った水が切り花を一番長持ちさせる!
延命剤を使った水は、一度も取り替えていないのに、一番良く持つことがわかりました。花もバランスよく開き、良い状態を長くキープできるようです。重曹水については、あとから色々と調べてみたところ、「入れすぎは逆効果!」という情報もあり、もっと少ない分量でやれば、うまくいったかもしれません。どれくらいの分量が適切なのかは、またの機会に実験してみることにします。
とにかく、延命剤を使えば、水を取り替えなくてもこれだけ持つということがわかりました(私の今までやっていたことはなんだったんでしょう……)。2~3日おきに水を交換して、その際に延命剤を使うようにすれば、花はさらに長持ちすると思います。
最後に……延命剤は、決められた濃度をきちんと守って使うことが、長持ちの秘訣です。面倒ですが、きちんと計って使うのが賢い使い方です。
ユリの切り花を長持ちさせる方法
ユリの切り花を長持ちさせるコツ
ユリは、雄蕊(おしべ)が大きい分、花粉の量も多く、開花が進むにつれて、雄蕊(おしべ)もはじけて花粉が出ていく傾向にあります。そのため、早めに雄蕊(おしべ)の先端だけをとってしまうと、長く安心して楽しむことができます。開花し始めの、まだ、雄蕊(おしべ)の先端が固い頃に、ティッシュペーパーで軽くつまむようにすると、簡単にとることができます。
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