「水あげ(水揚げ)」とは…花を買ったら活ける前にまずやること
早く飾りたい気持ちを抑えて……
<目次>
なぜ、活ける前の植物に水あげが必要?
地面に植えられている植物は、根から水分を吸い上げて葉や花の先端まで行き渡らせることができます。それが、切り花になった時点で、根が切り取られるので、今度は、茎の切り口から水を吸い上げることになります。切り花にとって、茎の切り口は、非常に重要な役割を担っているのです。お花を買うと、基本的には輪ゴムやひもなどで束ね、水を含ませたティッシュや、ジェリー状のものを茎につけてラッピングしてくれます。でも長い時間持ち歩いていると、しんなりしてしまうときがありますね? あの状態を、プロの間では「水がさがっている」といいます。
そのままの状態では、いくら水に活けても、茎に水があがっていかないことがあります。ですから、家に帰ったら茎を切り直し、もう一度、花の先端まで水を行き渡らせてあげる必要があるのです。
ところで、フラワーアレンジメントの本などを見ていると、「水あげの方法」として、品種によっては切り口を煮たり・焼いたりする方法が載っていることがありますね。でも、このような水あげは必要ありません。基本的には、お花屋さんの店頭に並ぶ前に済まされているからです。家に帰ってからの水あげは、品種にかかわらず、以下の方法だけでOKです。
水あげの手順
このまま、直射日光のささない涼しいところに1時間くらい置いておいて、お花がピシッ!となってきたら、花瓶に活けはじめます。まず、花をしゃっきりさせてから活け始めること。これが、お花をより長く楽しむコツの1つです。
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