冬ならではのおしゃれのコート。着ている時も、扱う時もエレガントに……
「コートは玄関先で脱げばOKでしょ」「コートって、いつも扱いに困るのよね…」そんな方は、今いちど、コートのマナーをチェック。この冬、あなたもコートマナー美人を目指しましょう! きっと一目置かれますよ!
<目次>
素敵なコートを着たら、脱ぎ着の立居振舞いもパーフェクトにしたいものですね。パーティ会場やホームパーティ、レストランデートやお食事会などの場面で、ぜひエレガントに堂々とこなしてみて下さい。
コートはお目にかかる前に脱ぐのがマナー
目上の方のお宅へのご訪問や、会場などでお会いする際には、コートを着たままや、手袋やマフラーをはめたままでの挨拶は、礼儀違反となってしまいます。玄関先だけで、家の中へ入る予定がなくても、コートを脱いでチャイムを鳴らす、が基本です。要注意! モニター付きのインターホン
「玄関の前で脱げばいいわ」と思っている方。確かに訪問先でのご挨拶の際に、コートを着たままではマナー違反となります。しかし、昨今多くのマンションでセキュリティ上、インターホンにモニターが付いています。そこにコートを着込んだあなたの姿が映ってしまうのは… 特に目上の方のお宅訪問では失礼にあたってしまいます。
インターホンを押す前に、コートや帽子は脱いでおきましょう。
ビジネスシーンはさらに注意!
取引先の会社への訪問や接待の際もマナーをしっかり守りたいもの。担当者の方にお会いする前にコートやマフラー、手袋類はきちんと脱いでおくのが鉄則です。さらにデキるビジネスマンは、ビル内やエレベーターで先方にお会いしてしまうことも想定し、ビルに入る前、もしくは、ビルに入ったらすぐにコート類を脱ぐ、ということを習慣にしているはずです。
名刺交換について知りたい方は今さら聞けない名刺の扱い方を参考にして下さい。
コートの持ち方:コートを腕に掛ける
コートを手に持つ際、また、カフェなどで軽くたたんで椅子に置く際、あなたは美しく振舞えていますか? 裏側にひっくり返してから中央から二つ折り、表のままで中央から二つ折り、襟ぐりの中央を摘んでから適当に腕に掛ける……ここではスマートに、そして簡単にできるコートの持ち方とたたみ方をご紹介いたします。1.コートの両肩の内側に、それぞれ両手を入れます。
2.そのまま左右の手を合わせ、コートを半分に折ります。
3.右側の手は入れたまま、左側の手をクルッとひっくり返し、左側の肩部分を裏にしながら、表のままの右側肩の部分に乗せます。(もちろん左右逆でも可)
4.表地に汚れなどが付かない、裏向きのきれいな二つ折りになりましたね。こちらを腕に掛けて持ちましょう。慣れると一瞬でできてしまいますよ。
もったいない! レディは脱ぎ着もお任せして
パーティ会場やレストランで、スタッフの方やご一緒の男性がいるのに、自分でサッサコートの脱ぎ着をしていませんか? ランクの高い場所やスマートな男性なら、必ずあなたのコートの脱着を手伝ってくれるはず。そんなこととは知らず、ご自身で脱ぎ着してしまっては、『慣れていない女性』と映ってしまいます。海外のマナーも心得ておきましょう
こんな話があります。欧米スタイルのパーティマナーや訪問マナーをよく知らない日本人の女性が、ホームパーティに招かれた時のこと。普段のように自分でコートを脱いでしまいました。すると、その家のホストの方が、 「そんなに素敵なコートを、自分で脱ぐなんてもったいないことだよ」 と言って、さり気なくマナーを教えて下さったそうです。以前私も、アメリカの友人宅へお招き頂いた時、最初に出て来たティーンエイジャーの坊ちゃんが、「コートをお預かりします」 と、実にスマートにお手伝い下さり、お部屋まで案内して下さったのには感激しました。 「あ、ちょっと待って下さい…… ママー、お客さん!」 なんて言う日本の少年も、見習って頂きたいものですね。
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