おでかけ転送に必要なもの
「おでかけ転送、おかえり転送」に対応したレコーダーがまず必要です。現時点では、これは前述のようにRDZ-D900A、あるいはBDZ-V9です。当然、転送先である携帯ゲーム機のPSPが必要なのですが、転送のためにはコンテンツ保護のため、著作権管理機能を持ったメモリーが必要になります。PSPはメモリースティックDuoに対応するのですが、著作権保護機能を持つ「メモリースティックProDuo」を使う必要があります。また、PSPとレコーダーを接続するためのUSB2.0ケーブルも必要になります。
PSPに転送する映像はレコーダーの本来の映像形式であるMPEG2から、PSPのためのMPEG4 AVC形式に変換したものが転送されます。メモリー容量に対する録画可能時間の目安は以下のようになります。映画などの長時間コンテンツを美しい映像で見ようと思ったら2GB程度の容量が必要になりますが、出先で1時間の連続ドラマを見るなら1GBもあれば十分です。
ビットレート | 1GB | 2GB | 4GB |
384k | 約4時間10分 | 約8時間30分 | 約16時間20分 |
768k | 約2時間20分 | 約4時間50分 | 約9時間20分 |
ビットレートによる録画可能時間 |
どうやって転送データを作る?
転送時にPSP用のMPEG4映像を作成することもできますが、それでは時間がかかってしまいます。時間を節約するために、録画時に自動的にPSP用のデータを作成することができます。これは「ビデオ設定」の「おでかけ転送 高速転送録画」を「入」に設定することで行えます。録画時に常にPSP用データを作成するので、少しハードディスク容量を食うようになるので、お出かけ転送を使わない人は逆にこの機能を切っておいたほうがいいでしょう。
「入」に設定することで、録画時に自動的にPSP用のビデオデータを作成してくれる。 |
この自動作成データのクオリティは同じく「ビデオ設定」の「おでかけ転送 録画モード」で設定することができます。解像度がQVGA(320×240ドット)で768Kと384Kの2つのビットレートを指定することができますが、「自動」にしておくと録画のクオリティ(HDかSDかなど)に応じてビットレートを自動的に変えてくれます。
目的に応じてビットレートを選択することができるが、自動設定にすると、映像に応じてビットレートを変えてくれる。 |
次ページはPSPへの転送方法の紹介や、この記事のまとめをします。