レコーダーの新しい進化の方向性


現在、DVD・HDDレコーダーでは単に録画するだけでなく、録画した番組を効率的に見るための機能がいろいろ試行錯誤されるようになってきています。レコーダーのハードディスクがどれだけ大きくなろうとも、結局は人がそれを見るためには、それだけの時間がかかるので、このような試みはレコーダーの進化のなかで必要なものだと言えるでしょう。

現在、このような機能には2つの流れがあり、1つは録画をより短い時間で視聴する機能で、「ダイジェスト再生」などと呼ばれます。この機能を搭載したレコーダーは日立、三菱、ソニーなどからリリースされています。もう1つの流れは録画を携帯デバイスに転送して、外出先などで見られるようにするもので、現在、ソニーの一部のレコーダーに搭載されています。具体的には同社の携帯ゲーム機PSPに録画を転送して見ることができるというものです。この記事では後者について紹介していきます。
ダイジェスト再生
映像の状態に応じてダイジェストを作成し、録画をより短い時間で視聴できるようにするのがダイジェスト再生機能。写真はソニーBDZ-V9のもの。



■Contents
1. PSPで外出先で録画を楽しむ
2. おでかけ転送に必要なもの
3. どうやって転送データを作る?
4. どうやってPSPに転送する?
5. どんな活用ができるか
6. DVDレコーダーとして完成度をあげたRDZ-D900A

PSPで外出先で録画を楽しむ


この機能が最初に搭載されたのは先代のフラッグシップ機であるRDZ-D97Aで、このときは「おでかけ転送」機能と呼ばれていました。このときはコピープロテクションの関係で地デジなどの録画をPSPに転送すると、その後、他のデバイスに転送することができませんでした。そのため、ちょっと不満が残るものでした。

現在、RDZ-D900AやBDZ-V9に搭載されている「お出かけ・おかえり転送」はこれを改良したものです。PSPに映像を転送した後、視聴を終えたら、再びレコーダーに接続して「おかえり転送」をすることで視聴ライセンスをレコーダーに戻すことができます。レコーダーに戻せば、再びレコーダーで見たり、DVDやBDに記録することができるのです。ようやく、実用になる転送機能が実現したと言えます。今回は「RDZ-D900A」を使って、この機能を紹介していきます。
PSP
おでかけ転送おかえり転送では、PSPに録画を転送した後も、転送を戻すことで、再びレコーダーで扱えるようになる。写真はPSPと接続したソニーRDZ-D900A(オープン価格:市場価格12万円前後)。



次ページではお出かけ転送を使うための環境条件や転送データの作り方を紹介します。