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海外旅行で覚せい剤のトラブルから身を守る(2ページ目)

芸能人による覚せい剤、麻薬に関するニュースが大々的に報じられています。「他人事」だと思っている皆さん!南国のリゾート地に行くと、思いがけない誘惑が? 危険を上手に回避する英語をお教えします。

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

悪い誘いを上手に断るには?

beach
開放的な気分になっているところをつけこまれることも
海外のリゾート地でのんびりくつろいでいると、麻薬を売りつけようとする人が現れたりするかもしれません。まずは無視してしまうのが一番ですが、現地で親しくなって、いい人だと思っていたのに、実は麻薬を勧められて……というケースも考えられます。No!と強く断るのが怖いときは、こんなふうに言う手があります。

I'm not interested.
(アイムナトインタレステド/興味がありません)

We don't do that.
(ウィドンドゥザト/私たちはやりません)

We can't do that because it's illegal.(違法だからできません)などというと、「本当はやりたいけれどできないんだ」という意味に取られかねないので、ここは自分のポリシーとして「やらないんだ」ということをはっきりと伝えます。すると、「ああ、この人はやらないのか」と、その場ではいったん誘いを引っ込めるはずです。そうしたらその後、一切つきあいを絶たなければならないことは、言うまでもありません。

このように「使用を勧められている」ということが自覚できる場合はいいのですが、中には、自分ではそうと気づかぬうちに、麻薬の売買に巻き込まれてしまうことがあります。それは、現地の人にこんな風に頼まれたときです。

Could you bring this to my brother in Japan? It's my present to him.
(クドューブリングディストゥマイブラザーインジャパン?イツマイプレズントゥヒム/これを日本にいる私の兄弟に持っていてもらえませんか? 彼へのプレゼントなんです)

こう言われるとつい親切心からOKと言いたくなるかもしれませんが、外国へ行ったとき、「よく知らない人から者を預かるのは厳禁」です。親やきょうだい、以前から知っている友人が相手ならともかく、旅行先で知り合った人から、日本にいる見ず知らずの人間へ渡すものを預かるなどということは、決してしてはいけません。その荷物の中にdrugなど違法なものが隠されている恐れがあるからです。見つかれば、「知らなかった」では済まされず、運んだ人自身が罪に問われる場合があります。

ここでは、No, it's dangerous.(いいえ、危険ですから)と断ってしまいたいところですが、それを口に出しづらい状況もあるかと思いますので、こんな風に断ってみてください。

I'm afraid I can't.
(アイムアフレイドアイキャント/あいにくできません)

I don't think I'm doing it.
(アイドンスィンクアイムドゥーイングィト/そういうことはしません)

日本人風の発想でMy suitcase is full.(スーツケースが一杯なんです)などといった理由を出して遠回しに断ろうとすると、But it's just a small thing.(でも、小さいものだから)と相手につけ入るすきを与えかねないので、「私は主義として、そういうふうに人から物を預かったりすることをしないんです」というイメージを与えるようにます。ちょっと冷たい感じがするかもしれませんが、相手はこっちの親切心につけもうとしているので、むしろ不親切な印象を与えるくらいがいいかもしれません。

日本に比べると、欧米では普段からこういう危ない誘いを受ける可能性が高いためか、「それは私には関係ありません」という態度でうまく切り抜けるのが上手なように思えます。日本人としても、「もし本当はいい人だったらどうしよう……」という迷いを捨て、Fools rush in where angels fear to tread.(愚かな者は、天使が歩くのを恐れるところに押し寄せる=君子危うきに近寄らず)という態度で、毅然として断ってください!


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