「万能フレーズ」を知る
トラベル英会話の本でCan I have some beer?(キャナイハヴサムビア)だけ覚えていくと、その後We have only Budweiser. Is that all right?(ウィハヴオウンリバドワイザ。イズザットオールライト/バドワイザーしかありませんが、よろしいですか?)なんて聞かれたときに、頭の中が真っ白になってしまいます。西洋のサービスには「お客様の便宜を無言で推し量る」という美徳がないので、「○○してもよろしいでしょうか?」「○○いたしましょうか?」と、日本人にしてみれば「いちいち聞かなくてもいいのに」と思えることを、その都度聞いてきます。そんなときに便利なのが、Thank you!やOK!です(Yes.は使い方が難しいので、あまり使わないほうがいいのです)。
相手に悪意がないかぎり、たとえ言っていることがわからなくても、Thank you!とOK!でたいてい乗り切れます。例えば朝食のテーブルで、
客:Can I have another coffee?
(キャナイハヴアナザコーフィ/コーヒーのお代わりをもらえますか?)
店員:Sure. Would you like some more bread?
(シュア。ウッドューライクサムモアブレド/はい。パンはもう少しいかがですか?)
客:Thank you!(ありがとう!)
この最後のThank you!さえ言えれば、「ああ、私ってなんて英語が話せないの!」というつらさが、だいぶ解消されますね。
【具体的な練習方法】
このコツは、実行あるのみです。
■日本式の「ええ」をYes.というクセをやめる。
(「~しないんですか」と聞かれたときにYes.というと「します」という返事になってしまいます)
■Wine or beer?(ワインノアビア/ワインですか、ビールですか)のように、選択肢を挙げる質問に注意する。
(この手の質問はたいてい名詞がはっきり聞こえるので、わりとわかりやすのですが)
さらに、Thank you!とOK!だけじゃあまりにも単調、と思ったら、
That's fine.(ザッツファイン/それでいいです)
No problem.(ノウプロブラム/かまいません)
など、バリエーションを増やしていってくださいね。