大人の恋愛は、「タンゴ」でもりあがる
離婚、気難しい父の介護、息子とのぎこちない関係、ストレスのたまる仕事と、50歳にして、La vie en rose (ラ ヴィ アン ローズ/ばら色の人生)とは程遠い Jean-Claude。一方、結婚を目前にして「ばら色の人生」まっただ中のはずなのに、揺れ動く微妙な精神状態のFrançoise。そんな「満たされない」二人を結び付けるのが「タンゴ」。『愛されるために、ここにいる』 |
愛されることに不器用な人たち
BGMのタンゴを演奏しているGotan Project |
フランス語の否定文の作り方は簡単で、動詞をne(ヌ)とpas(パ)ではさめば完成です。ただし、不定詞(動詞の元の形)を否定にする場合にはne pasは動詞の前にまとめて置きますので注意してください。例として、先ほどのタイトルのバリエーションをいろいろ挙げておきます。
最後の方は何がなんだかわかんなくなってきましたね。実際の映画は、ダンスムービーというよりも、「愛すること」とともに、「愛されること」にも不器用な人々が、実に愛すべく(!)描かれています。想いをまっすぐに表現することが不器用なフランス人というのは、なかなかイメージにないかもしれませんが、彼らの微妙な心の機微は、わたしたち日本人には随分と共感できるものかもしれません。
次ページでは、そんな不器用なおじさんが、プレゼントに彼女の「香水」を探すというシーンから、ショッピングにもお役立ちの会話集をご紹介しましょう。