「r」を制して、ネイティブに近付く!
唇の形、舌の位置に気をつかって発音練習を。 |
まずは、単語の後半が「r」の発音で終わる、比較的簡単なパターンからまいりましょう。
(父は市長(母)で、兄(弟)はマッサージ師(姉/妹)。)
maire(メール)は市(区)長、masseur(マスール)はマッサージ師という意味ですが、同じ音をもつ単語にmère(メール/母)、ma sœur(マ スール/私の姉・妹)というのがありますので、音だけ聞くと、「父は母で、兄(弟)は姉(妹)」というヘンテコな文章になります。
お次も、同じく「r」が単語の終わりにつくパターンですが、「v」の音が加わりますので、ちょっと難しくなります。フランス語の「v」は、上前歯を下唇に軽くおしあてて発音します。下唇を噛むというところまではいきませんので、微妙なニュアンスを練習してみてください。
(緑の幼虫が緑色のグラスの方へむかってる。)
ver=幼虫(m)、vert=緑の、va=allerの三人称単数現在形、verre=グラス(m)
ここにでてくる「v」ではじまる単語の発音は、5つともすべて同じです。しっかり練習できましたでしょうか?それでは、少し難易度をアップして、「r」の音が語頭につくパターンの練習です。
(ロザリーの赤いドレスはすばらしい。)
robe=ドレス(f)、rouge=赤い、ravissant=うっとりさせるような
いかがですか?上手に発音できたでしょうか?
歌って鍛えるお口の動き:シャンソンで最難関の音を制す!
Jacques Brel |
(33番のトラムには遅すぎる)
上記の早口言葉は、ベルギー出身の歌手Jacques Brel(ジャック・ブレル)のシャンソン、『Madeleine』(邦題:マドレーヌ)の一節でもあります。愛するMadeleineと一緒にfrits(フリット/フライドポテト)を食べに行こうとしているのに、待てどくらせど彼女は来ない。そんなエピソードにつづくフレーズです。軽快なリズムにのって、ものすごいスピードで歌われていますので、まずは「聞き取り」にチャレンジしてみるのもいいですね。Podcastの方で、お聞きになれます。
次ページでは、せっかく練習するのなら……おもしろフレーズ編をお届けします。