7月14日『革命記念日』の忘れ物

fete
革命記念日にシャンゼリゼで行われる軍隊の行進
Le 14 juillet
(ル カトールズ ジュイエ/7月14日)は、フランスのFête Nationale。フランス語では、fête(フェット)は「祝日、祭日」、nationale(ナシオナル)は「国の」という意味の形容詞ですので、「国祭日」などという訳もつけられていますが、「革命記念日」という方がお馴染みでしょう。

学生時代に年号を暗記させられた方も多いと思うのですが、1789年のla prise de la Bastille(ラ プリーズ ドゥ ラ バスティーユ/バスチーユ奪取)が意味するのは、l'Ancien Régime(ランシアン レジーム/アンシャン レジーム)に対する民衆の初勝利。民衆が王様と対等になった喜ばしい日であります。

この日を記念して、毎年7月14日には、Les Champs-Elysées(レ シャンゼリゼ/シャンゼリゼ通り)で、la Marseillaise(ラ マルセイエーズ/フランス国歌)をBGMに勇壮な défilés militaires(デフィレ ミリテール/軍隊の行進)が行われ、 美しいilluminations(イリュミナシオン/イルミネーション)に、派手な feux d'artifice(フ ダルティフィス/花火)と、盛大にお祝いがなされます。

そんな派手なLes Champs-Elysées の派手なパレードとはうらはらに、Marais 地区にあるLe musée Carnavalet(カルナウ゛ァレ博物館)では、小さな小さな「お姫様の靴」が今でもひっそりとした輝きを放ち続けています。持ち主は、Marie-Antoinette(マリー アントワネット)。今回の主役は、革命記念日の嫌われ者でありながら、その華奢で可憐な足の持ち主Marie-Antoinetteです。

Antoinette評価は変わるのか?ハリウッド版『Marie-Antoinette』

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(c) 2005 I Want Candy LLC.
かわいさが女心をくすぐる映画「マリー・アントワネット」
近頃日本でもようやく公開され、Sofia Coppola(ソフィア コッポラ)監督作品ということでも話題のアメリカ映画『Marie-Antoinette』。出来映えは、フランスでは賛否両論。雑誌Elleでは、「un film composé d'images sublimes dont on sort à la fois enchanté et un peu frustré(魅惑と同時にささやかなフラストレーションを引き起こす極上の映像からなる映画)」といった具合で評されています。

それでも主演女優のKirsten Dunst(キルスティン ダンスト)は、『スパイダーマン2』のヒロイン役よりも、数段魅力的に思えます。Sofia CoppolaによるAntoinetteの解釈は、人間味あふれる寛容なもので、その点が賛否を分けているもよう。BGMにロックを採用したというのも話題です。

そして、この映画でも素晴らしく抗しがたい魅力を放つAntoinetteの靴が何足も登場します。一時期、Karl Lagerfeld(カール ラガーフェルド)氏の下でファッションをび、自らも「Milk Fed」というブランドをもちデザイナーとしての顔ももつSofia Coppola。

映画の批評は脇に置くとしても、彼女のもつ「あま~く、かわい~い」センスは、ロリィタならずとも、ほぼ確実に日本女性の心を惑わすでしょう。映画館に行くならば、Bavoir(バヴワール/よだれかけ)が必要ともささやかれている、いわば「お菓子の国のアリス」といったような側面ももっている注目映画。それでは、この映画『Marie-Antoinette』の公開を待ちつつ、Coppolaが描くAntoinette像を象徴するようなフランス語の台詞を、予告編から少しばかりご紹介しておきましょう。

- Tout cela est ridicule. Tout cela.(全てが滑稽だわ。何もかもが。)
- Madame c'est Versailles. (マダム、それがヴェルサイユです。)

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