フランス人にも、根強い人気の寿司。ところが、「Sushi」とローマ字表記になった途端、それはすでに、別の食べ物になってしまうようです。ある日自宅で寿司をつくっていたチャーミングなフランス人女性が、米が余ったためにつくってしまったデザートは、なんと「フルーツ寿司」! それでは、そのおもしろレシピを一挙公開とまいりましょう。
どちらがお好み?微妙な味付けのご飯
日々おもしろレシピを公開してくれているLu Fanni 画像協力:Xihongshi(Recettes de cuisine pas chères et rigolotes) |
(寿司用のごはんで、小さなおにぎりをつくりましょう。)
寿司用のごはんとは、彼女によれば、ごはんを炊くときに、 cuiseur de riz (キュイズ-ル ドゥ リ/炊飯器) の中の水に、 un peu de(アン プ ドゥ/少しの) vinaigre de riz(ヴィネーグル ドゥ リ/米酢)、 un peu de sucre(アン プ ドゥ シュクル/砂糖少々)、 un peu de sel(アン プ ドゥセル/塩少々)を rajouter(ラジュテ/加える)たもの。
アレンジとしては、 lait parfumé à l'orange(レ パフュメ ア ロランジュ/オレンジで香りづけした牛乳)で炊くという方法も。彼女の意見では、「le riz vinaigré s'accorde très bien avec les fruits」(酢飯がフルーツにはよく合う)らしいのですが、みなさんはどちらがお好みでしょうか?
ネタは彩りが大切!
なかなかおいしそうなフルーツ寿司 |
(やや厚めにフルーツ ―彩りを考えて、いちご、キウイ、マンゴーなど― を板状に切りましょう。)
découper(デクぺ)は、「切り分ける」という意味の動詞、lamelle(ラメル)は「薄片」を意味する名詞。前にあるfruit(フリュイ/フルーツ)が複数形ですので、こちらも複数形になっています。前置詞en(アン)は、この場合は、「~の状態に」という意味を表します。後に続く名詞は、普通無冠詞となりますのでおぼえておきましょう。
さらに、ここで使われているépaisses(エペス)は、「厚い」を意味する形容詞épais(エペ)の女性複数形です。先ほどのlamellesが女性複数名詞であるため、形がこのように変わります。この場合のun peu(少し)は副詞で、épaissesにかかっています。すでにでてきたun peu de(少量の)の仲間ですが、un peu deは後ろに非加算名詞(液体などの数えられない名詞)がくるときに使います。ちなみに、数えられる名詞のときは、英語のsomeにあたる quelques(ケルク)や plusieurs(プリュジュール)を使いますので覚えておくといいですね。
いちご、キウイ、マンゴーを表すフランス語は、それぞれfraise(フレーズ)、kiwi(キウイ)、mangue(マング)です。
それでは、準備万端です。次ページでは、変わり種ワサビ、しょうゆが登場しますよ。