”仕事と家事や育児は、どうしたら両立できますか?“。これから結婚や出産を考える女性たちからは、頻繁にこうした質問が出ます。こんなときにガイドがいつも返す答えはこれ。「仕事と家事と育児なんて両立できるわけがありません!」。“えー! それでは元も子もないじゃないですか。みんな上手に両立したいと思って頑張っているのに”。いえいえ、違うんです。あなたがこれまでやってきた仕事、いま頭の中で考えている家事・育児のすべてを一人の人間ができるなんて思っちゃダメ。大切なのは「60+60=120の法則」。元気なワーキングマザーライフを送るための心の持ち方のコツを考えます。


・・・INDEX・・・■ 両立なんてできない! と割り切ろう■ 仕事も家事も60%でも、両方足せば120%の暮らし


両立なんてできない! と割り切ろう

「仕事人」として、会社の期待にこたえられる人材でいたい。「妻」として家の仕事はきちんとしておきたい。いい「母」になって、子どもの世話をちゃんとしたい。いい人材、妻、母でいたいと思う気持ちは誰もが同じです。でも、理想の姿を自分の中に作りすぎてしまうと、「できない自分」に自己嫌悪を抱いてしまいがち。

ワーキングウーマンの頭の中は予定でぎっしり
ワーキングウーマンの頭の中は予定でぎっしり
【仕事頭】
まずは、自分の脳みそを一度整理してみましょう。まず、独身で仕事に打ち込んでいたときの自分を思い出してみましょう。頭の中は仕事のプロジェクトや事務処理、自己啓発や資格取得のための勉強などでいっぱい。残業にも出張にも対応し、職場のメンバーとの交流をしたり、プライベートの充実のためのさまざまな予定も立てて、将来的な展望も考えている。そんなワーキングウーマンの脳みその中を思い浮かべてみます。

家事と育児を専業にすれば、こんなこともできるはず。
家事と育児を専業にすれば、こんなこともできるはず。
【主婦頭】
女性誌やTVからは、よき妻やよい母親がするべきことの情報が大量に流れてきます。また、子どものころから見聞きしてきた価値観なども影響して、子どもを持つとつい家庭の中にやるべきことが増えていきがちです。たとえば、家事や育児を専業とすれば、子育ての一時期は、頭の中がこんなTO DOで埋め尽くされることもあるかもしれません。

仕事だけ、家庭だけという生き方を選ぶなら、上のイラストのような頭の状態でも一日は回ります。でも、あなた一人の頭の中に両方のすべてを入れることはできません。
すべてを一人ですることはできません

つまり、こういうことなのです。

  •  あなたが体験してきた「できる仕事人」、あなたが思い描く「いい妻と母」の両方を一人で担うことはできない、と割り切りましょう。
  •  両立をするためには、自分の役割に優先順位をつけて頭の中を整理しましょう。
  •  子育ての一番大変な時期は、「できない自分」を引き受ける勇気も必要です。
  •  その上で、家事は合理化をはかり、家族や周囲の助けを借りて、外注を有効活用するなどの代替方法を検討して、暮らしの質を維持する工夫をしましょう。
  •  大切なのは自分の軸を暮らしにしっかり持つこと。そして必要以上の役割を自分に課しすぎないことです。


  • 次のページでは、こうした時期を乗り切るためのおまじない「60+60=120」の法則をお話します。