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落とし穴を避けて!共働きの家計1(3ページ目)

共働きの家計には共働きならではの長所もあれば、落とし穴もあります。ではどこに気をつければ賢くやりくりをできるの?プロに教わった『共働きの家計』前編です。

執筆者:毎田 祥子

将来像を話し合うことが大切

共働きの家計管理術

家計を掌握できたら、それを日々の暮らしに生かさねば意味がありませんね。今度は、共働きの家計管理のコツをFPの伊藤さんに伺ってみました。ぜひご夫婦でお読みくださいね!


必要経費はケチらない

「共働き夫婦の特徴は、収入が多いが家庭生活にかける時間が限られていて、忙しいということです。家事の分担などの問題もありますが、ここでは家計の点から申し上げます」。

「専業主婦と違って時間がない分、家事の外注化が必要な場面が多々あるかもしれない。つまり、外食やハウスクリーニング、子どもが生まれれば保育所等の費用もかかります。何でも外注すれば事足りるわけではありませんが、ある程度お金で解決できることもあります。バランスは必要ですが、この部分にはある程度出費があることを覚悟します。

また、妻が外へ勤務している場合、被服費一般は専業主婦に比べ多くなり、交際費もかかると思わます。まとまった生命保険に加入する必要もあり、保険料もかかります。

つまり働いている妻は、収入も多い一方、それなりの出費もあるのです。その出費をけちることは、仕事上好ましくありません」。


やりくりを難しくする共働き気質

---共働きは必要経費が多いということがわかりましたが、それではどこをやりくりすればいいでしょうか?

「共働きの夫婦の場合、実はこれが難しいのです。なぜなら、お互い自分で稼いだお金があり、自分の趣味にお金を使うことは当然と思うので、それを控えるように言われるのはおもしろくないから。専業主婦に比べると、自分の収入がある強みから個人を強くもっている方が多いようです」。


家族の将来像を話し合う

---それでは共働きの欠点をふまえつつ考える、上手な管理のコツは?

「自分たちの家庭を、どんな風にしていきたいのかを折にふれ話し合いましょう。子どもはどうする、教育は?家は?・・・そうすれば、自然に、家庭として、『将来これこれこれくらいのお金が必要だ』と、わかってきます。

それには、今から貯蓄していかないといけない、だからお互いに、夫はパソコン代を少し、妻はケーキ代を少し我慢しよう、という風に歩み寄って、お互いが等しく我慢するというふうにもっていくのは如何でしょうか?

もちろん、共同生活費の部分で、無駄な部分がないかを考えることも忘れずに。たとえば、住んでいる場所によっては本当に車の所有が必要か?とか、食糧の買い方にもっと工夫はできないかなどです」。



---ところで、最近の共働き家族では、両親と同居していたり、近くに住んで色々協力を求めたりするケースも多いようです。>>>次ページでは、両親も含めた暮らしのお金のあり方についてのお話をご紹介します。
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