冷蔵庫の製氷機もきちんと掃除してますか?
冷たい飲み物がいつでも飲める自動製氷機は、今や冷蔵庫に標準装備されています
<目次>
掃除していない製氷機の氷に何かが混じってる!? 正体は「カビ」
以前、朝日新聞に「氷のカビにご用心」という記事が掲載されたことも。ご覧になって、ギョッとした記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこには、「久しぶりに製氷機で作った氷を使おうとしたら、給水タンクが黒ずみ、氷には黒い斑点があった」と驚いた人の話が載っていました。国民生活センターからも、1998年に「“冷凍冷蔵庫の氷のカビ”にご注意」 という報告が公表されています。「製氷機で作った氷に黒い汚れがつく」という苦情が増えているというもので、その正体はカビ(白いツブツブはミネラルの可能性も)! この後現在にいたるまで、各メーカーの冷蔵庫の自動製氷機は少しずつ衛生面の進化を続けているようです。
製氷機の氷にカビが発生する理由・場所:給水タンクに要注意
どうして氷にカビが? なんだか不思議な感じがしますね。一番の発生場所は、製氷機用の給水タンクです。給水タンクは冷蔵庫内に設置されていて、そこの温度は3~5℃。カビは10℃以下の環境でも繁殖できるので、給水タンク内で空気中のカビ菌が増加。また水の中には赤色酵母や細菌も増え、みんな一緒に凍らせてしまうというわけです。こわいですね!でもせっかく効率UPできる機能。使わないのもなんだかもったいないものです。
製氷機の掃除の頻度:毎週お手入れが必須!
自動製氷機を使わずに、市販の氷を買ってくる人も
冷蔵庫の取り扱い説明書の多くには「製氷機は、週に1回は掃除してください」と明記されています。国民生活センターの報告書には、3週間そのままにしておいたらカビが発生したというケースも紹介されていましたから、「週に1回」は妥当なペース。ひんぱんなお掃除からは逃れられそうにありません。
忙しい共働きファミリーにはキビシイ現状ですが、製氷機を利用するのなら週末の必須お掃除の1つに入れなければいけないようです。
製氷機の掃除方法:カビを防ぐやり方
お掃除は、中の製氷皿や給水タンク、パイプを、取り外せるものはとりはずして、水洗いをします。浄水フィルターもマメにお掃除、取り替えを。「水洗いでよい」とされているのが、面倒くさがりやの私にはせめてもの救いです。が、ときどきは洗剤や消毒剤も使ったほうが、気持ちよく氷を使えますね。
製氷機を上手に使うポイント:カビを防ぐ使い方
毎週お掃除しなければいけないのは面倒ですが、せっかくついている便利な機能なのですから、上手に利用したいものです。お掃除以外にカビを防ぐポイントは……
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浄水器など塩素をとり除いた水やミネラルウォーター、清涼飲料水等は雑菌の発生源になるのでダメ。殺菌作用のある塩素を含む水道水を使うことがすすめられています。ただし、水道水でも、含まれている塩素は時間とともにぬけるので結局は同じ運命に……。だからやっぱり、今、一番効果的なのはマメな取り替えということになりそうです。
お掃除方法や使える水の種類などは、各メーカーの機種によっていろいろなケースがあるようですので、説明書をもう一度読み直してみましょう!
最近の冷蔵庫は、まるごと取り出してお掃除できるタイプや、自動お掃除機能がついたものなど、「氷のカビ」対策も進んでいるようです。冷蔵庫を買い換えるときには、製氷機のお手入れ方法もチェックしてみてくださいね!
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