資格・検定/資格アーカイブ

資格の再活用~看護師で起業という働き方(3ページ目)

看護師として約33年間病院勤務。看護のあり方とは?常に自分に問いかけ続け、「在宅看護」を実現するために起業を決意した、患者とその家族を支えるアイ・ナースの代表取締役、八木京子さんにお話をお伺いしました。

執筆者:中瀬 路子

アイナースの八木京子さん
看護師が付き添い安心して旅行を楽しめるように

看護師資格を活かすには

ガイド:看護師の資格を持ちながら出産などで現場から離れている方々は約55万人もいて、復帰したくても、ブランクがあればあるほど難しいという状況もあるようですが、実際にいかがでしょうか?

病院だけでなく、アイナースのような訪問看護ステーションで働くのも新しい働き方だと思います。訪問看護ステーションでは、どのようなスキルが求められますか?

八木京子さん:注射や点滴など、ある程度のことは勘を取り戻せると思います。医療機器も日進月歩と進化していますが「わからないので教えて欲しい」と素直に先輩スタッフなどに聞くコミュニケーション能力があれば大丈夫です。さらに、病院勤務と異なり、その場に医師や他の看護師がいるわけではありませんから、状況に応じた対応力が求められます。
ガイド:八木さんのこれからの新しい取り組みなどありましたら教えてください。

八木京子さん:今後は看護師付き添い旅行サービスの提供を考えています。看護師や介護福祉士、ホームヘルパー2級などの資格を持つ、旅行ガイド「トラベルヘルパー」を養成するNPO法人トラベルヘルパー協会の理事を務めることになりました。

ガイド:看護師の活躍の場は広がりそうですね。資格を持っている人は再活用を考えるチャンスかもしれませんね。

八木京子さん:看護師は病院で働くもの、と考え、看護師として働くのは厳しいと考える人が多いようですが、今後は訪問看護ステーションやトラベルヘルパーなど活躍の場が広がっていきます。看護に携わり続けたいと考えるのであれば、変化の激しい医療業界ですから、少しでも携われる働き方を考えるといいと思います。

ガイド:ありがとうございました。訪問看護ステーションの利用が今後、拡大する中、看護師資格を持つ人材の確保が急務となっているようです。柔軟に考え、さまざまな働き方を経験するのも、大切かもしれませんね。
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