メンタルヘルスカウンセラーという仕事

野中聡子さん
海外生活は約13年。日本に戻った今は企業におけるメンタルヘルスカウンセリングや組織活性化のコンサルティングで各地を飛び回っている野中さん。(撮影協力:アニヴェルセル表参道
最近「うつ病」への関心の高まりもあって、注目されているメンタルヘルスカウンセラー。ストレス社会の今、学校、病院、企業、家庭と様々な環境で心の健康管理を担う専門家が必要とされています。そこで、その仕事内容から資格、適性についてメンタルヘルスカウンセラーの野中聡子さん(以下、野中さん)にお話をお伺いしました。

<野中聡子さんプロフィール>
ニューヨーク大学にて心理学を専攻した後(B.A.取得)、コロンビア大学大学院にてソーシャルワークの修士号(MSSW)を取得し、NY州・NJ州にてソーシャルワーカーとして活動。その後、赤十字国際委員会(ICRC) 、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)本部の依頼により、ボスニア・ヘルチェゴビナ及び、旧ユーゴスラビア連邦コソボ自治州で現地住民のカウンセリング・スタッフトレーニングにあたる。任務終了後、アメリカに帰国。ニューヨーク州のYMCAにて日系人、駐在員やその家族のカウンセリング、リーダーシップトレーニング等を実施。13年の海外生活を経て日本に帰国。その後、(株)リクルートエージェントにてメンタルヘルスサポート・ヘビークレーム対応・研修を実施、経営・人材コンサルティング会社を経て、独立。現在に至る。
■カウンセリングのお申込み、問い合わせ先■
P.B. Mental Health Counseling
野中聡子 pbmhc@aol.com

メンタルヘルスカウンセラーへの道を歩むことになったきっかけは?

ガイド:野中さんが今のお仕事、メンタルヘルスカウンセラーとなったきっかけを教えてください。

野中さん:小学生の頃、テレビで見た、アフリカで飢餓に苦しむ子供たちでした。居ても立っても居られない気持ちになり、私にできることはないか?と様々な手段を調べました。

そこで、人の心に寄り添うケアのできる、心理学を学ぼうと思い、高校卒業後の進路にアメリカへの留学を決意しました。留学したのは、心理学は日本よりもアメリカのほうがより進んでいる事情がありました。

ガイド:行動力のある女子高生だったのですね。留学後、学生生活はいかがでしたか?

野中さん:都内の高校に通う、ごく普通の高校生でしたので、留学後は語学と心理学の勉強とで苦労しました。授業をテープにとって繰り返し聞き、常に辞書を引きながら必死に学びました。

ガイド:留学の経験は役立ちましたか?

野中さん:メンタルヘルスカウンセリングの最前線で学べたことは大いに役立っています。今でもメンタルヘルスカウンセリングに関する最新情報はアメリカから入ることが多く、日本のメンタルヘルスを取り巻く環境・情報共にだいぶ遅れています。ですから情報を得る、といった点でもアメリカで学んで良かったと思います。

アメリカと日本のメンタルヘルスカウンセリング事情

ガイド:卒業されてからは、ソーシャルワーカーとして活動されていたとか。メンタルヘルスカウンセリング事情はアメリカと日本と違う点はありますか?

野中さん:アメリカではメンタルヘルスカウンセリングというのは特別なことではありません。日々の生活の悩み、家族のことなど身近な問題に関する相談が大半です。一方、日本では病気にならないとカウンセリングには行かない、というイメージでこれは日本独特のものかもしれません。

制度的な違いとしては、アメリカではメンタルヘルスカウンセリングに保険がきき、医療行為として認められています。

ガイド:日本では日々の生活や家族に関する相談を専門家にお願いすることは、あまりなじみのないことかもしれません。今後、仕事も生活とは切り離せませんから、日本でもメンタルヘルスカウンセラーに相談することが浸透するかもしれません。