子どもに関わる資格には、代表的なものに保育士や幼稚園教諭があります。さらに最近では子育てを多方面からサポートする資格が増えてきました。「子育て支援員」「チャイルドケア」「ベビーシッター」「チャイルドマインダー」「子育てアドバイザー」など。これらの子どもに関わる資格、その資格の趣旨や認定する協会、活躍の場は様々。そこで今回はこれらの資格事情をまとめてご紹介します。
認知度も高く信頼性抜群! 国家資格
保育士は厚生労働省が、幼稚園教諭は文部科学省が管轄する国家資格で、いずれも50年以上の歴史をもち、社会的な認知度、信頼は抜群。子どもに関わる資格の代表といえます。集団保育、集団教育に携わることが前提のため、保育園や幼稚園が主な活躍の場となります。また企業の女性活用が進んでいて、そのために開設した企業内託児所やイベント、セミナーでの託児といった短期・単発の派遣で働く人もいます。
最近では、幼保一元化が進み、認定子ども園のような幼稚園、保育園の複合施設に対応できる人材が必要。そこで、幼稚園教諭は保育士試験の特例制度(厚生労働省)が、保育士は幼稚園教諭免許状を取得するための特例制度(文部科学省)がはじまりました。それぞれ一定の条件がありますが、期間限定のためこの機会に取得しておくと活躍の場も広がるでしょう。
さらに保育士も幼稚園教諭も持たないけれど、子育て経験を活かしたい、子どもに関わる仕事がしたいという人には「子育て支援員」研修制度に注目。今、保育の現場では人材不足で、人材育成が急務。そこで厚生労働省により創設された制度で、各自治体で研修が開始されています。主に家庭的保育や小規模保育、学童クラブ、子育てひろばで活躍されることが想定されています。
ライフスタイルの多様化に対応する民間資格
女性の働き方も、ライフスタイルも様々。個々の事情にあわせて育児をサポートしてくれる資格が、公益社団法人全国保育サービス協会が認定する「認定ベビーシッター」資格です。一般的にはベビーシッター会社に登録し、各家庭に出向いて保育をサポートします。また、保育ルームや自宅で保育室を行うなど、少人数保育により家庭的な温かさときめ細やかなケアを大切にした資格には、チャイルドマインダージャパン®による特定非営利活動法人新保育学会認定「チャイルドマインダー」があります。記事の冒頭でご紹介した嵐の5人が取得したのも、この「チャイルドマインダー」認定資格です。
他にも英国発祥の「チャイルドマインダー」(NCMA,Japanチャイルドマインダー)やしつけや情操教育行う英国式乳幼児保育の専門家「ナニー」、米国アリゾナ州政府公認の人材育成機関CCSが提唱するプログラムを実践する「CCS(チャイルドケア・ソリューション)」など、海外にバックボーンをもつ資格もあります。
保育だけではない、子ども&ベビーの資格を紹介します>>