心の健康に関する資格
●臨床心理士心の問題に取り組むエキスパート。(財)日本臨床心理士資格認定協会が認定する公的資格。学術的な知識ばかりでなく、人間の個性を受け入れる寛容さと豊富な人生経験が求められるため、受験には1年~5年以上の心理臨床経験が条件になっています。
一般的に心理臨床経験を積むのは難しく、指定大学院を卒業し、資格を取得する人が多いようです。
活躍の場は病院の精神科や心療内科、行政・司法機関の施設、企業内や学校内の相談室など多岐にわたっています。比較的新しい職域・職種として、スクールカウンセラー、犯罪被害者支援、子育て支援、高齢者支援などがあげられます。また、個人で開業している臨床心理士も徐々に増加しつつあります。
●産業カウンセラー
産業カウンセラーとは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるようにサポートする、職場でカウンセリングをおこなうカウンセラーで、初級、中級、上級があります。プロになるには中級以上が必要といわれています。
以前は厚生労働省により認められている公的な資格でしたが、2001年9月より日本産業カウンセラー協会の認定する民間資格になりました。試験は、学歴、実務経験などの受験資格があるので、確認する必要があります。受験資格でもある産業カウンセラーの養成講座(約7カ月)では、試験に必要な理論や実技などを学ぶことができます。養成講座は土日や夜間に開講されているコースもあり、通信講座もあるので、仕事をしながらでも勉強しやすいといえます。
成果主義の導入など急激な人事変革が行われている企業が多いなか、将来に不安を感じているなど、心身ともにダメージを受けているケースが増え始め、産業カウンセラーのニーズが増しています。
心身ともに健康であるために
「健康」に関する資格は、ニーズは増えていくといわれつつも、種類も少なく、資格取得後、仕事として安定した収入は確立されていないようです。しかしながら、自分が健康でいるために、また家族などの周囲の人が心身ともに安定した状態でいられるために、必要な知識を学び、また、仕事として相談され解決した時は「感謝される資格」であり、達成感を味わえる資格といえそうです。
▼関連リンク
・「健康」「医療」「福祉」に関する資格 [All About 女性のための資格情報]