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おいしさを支える調味料ガイド 花美蔵 純米料理酒

料理のおいしさを支える酒。飲んでうまい酒が料理をおいしくするかというと必ずしもそうではない。ここではまさに料理のための優れた日本酒をご紹介する。

土屋 敦

執筆者:土屋 敦

男の料理ガイド

花美蔵 料理酒 もち米四段仕込み
酵母の長期醗酵が旨みを生み出す
料理に合う酒については、長いこと悩んでいた。
塩やその他いろいろ入っていてとても飲めたものではない、いわゆる「料理酒」や化学調味料がたっぷり添加された合成酒は料理の味をまずくするばかり。
飲んでおいしい(自分好みの)純米酒の多くは、ざらついた味になってしまい料理に向かないし第一もったいない。ごくたまにご相伴に預かる吟醸酒など、もちろん使えない。

そこで私は、安めだが、飲んでもそれなりに美味しい本醸造酒で、辛口ですっきりした味で旨みの多いものを使っていた。しかし、それでも満足したわけではなく、常に何か良い料理酒はないものか、と考えていた。

そんなとき、たまたま別のものを探していて偶然見つけたのが、この「純米料理酒」、料理のために開発された純米酒で、飲んでも美味だともいう。
なによりありがたいことに、これまで使っていた地元産の本醸造酒より値段が安い。


届いた料理酒をさっそく一口味わってみる。

「うーん…」

と思わず唸るほど、感心してしまった。本当に料理のことをよーく考えて作られている。 優れた職人の仕事である。


まず旨み分が非常に強い。そしてまったく舌にべたつかず、さらりとしている。アルコール分は若干低いように感じるが、普通、料理酒は煮切って使うのだから、むしろそれも長所だろう。飲んでもそれなりにおいしい。


常夜鍋
常夜鍋など日本酒をたっぷりと使う料理ほど味の差は歴然とする
こういう形容をすると蔵元の人に怒られるかもしれないが、全体の印象としてはパックで売られている「合成酒」に近い。しかしもちろん、まったく似て非なるものである。 例えるなら、合成酒が「お湯に化学調味料を溶いたもの」であるなら、この花美蔵料理酒は「質のよい昆布でとった透明感のある昆布だし」という感じだ。


さて、ひとしきり感心して製造元を見れば、あの有名な本みりん「福来純三年熟成本みりん」を作っている会社であった。さすがである。
福来純については、All About スタイリッシュ・レシピの桜さんが紹介してくれています)


この料理酒が生きたレシピはこちら
さばの味噌煮
だしは使わず酒だけで煮る鯖味噌煮!



データ
花美蔵 料理酒 もち米四段仕込み 1.8L 1564円(税込)
白扇酒造株式会社 http://www.hakusenshuzou.jp/


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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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