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アヤメ咲く水郷と小江戸散策【千葉・佐原】(2ページ目)

春の終わり、夏の始まりを告げる花。それはアヤメや花菖蒲。紫色の鮮やかな色彩は周囲の緑や、涼しげな水辺とよく似合います。全国有数の水郷と保存地区に指定された古い街並み散策に出かけてみませんか。

執筆者:本多 美也子


水郷に咲くアヤメは舟でめぐる

細い水路の十二橋は、サッパ舟が行き交うのも大変。見事な櫂さばきですれ違っていきます。
古い町並み散策が楽しい佐原のもうひとつの魅力が水郷
利根川と霞ヶ浦に挟まれた水郷地帯は、かつては無数の細い水路が走り、人々の生活道路、米など物資の運搬路として利用されてきました。


今では埋め立てられて、水路が道路に変わったところも多いのですが、当時の面影を残す十二橋と呼ばれる水路があります。幅5メートルほどの細い水路に、家と家を結ぶこれまた細い小さな橋が十二本、次々と続く風景は、ベニスといっては言い過ぎかもしれませんが、タイやベトナムの水上マーケットを彷彿させる、珍しい光景です。


水郷めぐりはサッパ舟がいちばん。のどかな暮らしを垣間見られます。
舟はサッパ舟(笹舟が由来)と呼ばれる木造舟。その舵をとるのは絣のもんぺに菅笠姿の女船頭さん。この舟は、水生植物園近くの船着き場から出ており、50分ほどのコースでひとり1300円。
アヤメや花菖蒲が咲く水辺を眺め、川風に吹かれながら漂う風情は、なんとも心地いいものです。

女船頭さんの話もおもしろく、「嫁入りは舟に乗って来た」、「昔は、料理ができなくても、舟が漕げなければ、嫁に来られなかった」など、当時の生活ぶりを知ることもできます。


水生植物園内で行なわれる「嫁入り舟」のイベント。周囲のアヤメや花菖蒲とのコントラストも美しい。


5月末から6月にかけては、400品種150万本のアヤメが咲き誇る水生植物園で、あやめ祭りが開催。花嫁舟なども出て、水辺の初夏風景を愉しめます。
涼しさと、紫色や白のさわやかな色彩に癒されながら、水辺の情緒にひたってみてはいかがですか。




あやめ祭り

めずらしい黄色いアヤメも見られるかも。
■日時:2006年5月27日~6月25日
■開催場所:水生植物園周辺
■オープニング式 :5/27(土) 9時
※この時間の入園者にハナショウブの苗をプレゼント(先着300鉢)
■嫁入り舟: 6月3(土)・10(土)・17(土) 10時30分~
■野点: 5月28(日)・6/4(日)・11(日)・18(日) 9時~15時 ※雨天中止
ほかにも催し物多数。
■問い合わせ:水郷佐原観光協会


水生植物園
■住所:香取市佐原扇島
■TEL 0478-56-0411
■開園時間 9時~16時30分
■入園料  大人200円
5~8月 大人500円
あやめ祭り期間 大人700円
■休日:月曜日、年末年始、但し、5~8月は無休
■交通:JR成田線佐原駅よりバス25分
東関東自動車道佐原香取ICもしくは潮来にICより20分
■駐車場 無料1000台


次ページでは佐原に行くなら立ち寄りたい、関東きってのパワースポットをご紹介します。
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