「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉を知っていますか?
無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じない。
禅宗の公案(修行者が悟りを開くため、研究課題として与えられる問題)のひとつで、
1582年甲斐国(かいのくに・現在の山梨県)の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際、住職であった僧・快川(かいせん)がこの言葉を発して焼死したという逸話があるものです。
今年の夏の気温の高さ。
皆さんは何度「暑い」といいましたか?
ガイドも数え切れないくらい口にしていますが、言葉にするとさらに汗ばんでくるような気がしませんか。
こんなときはやはり「心頭滅却」する旅をしてみたいですよね。
今回、ご紹介するのはお寺での参禅(座禅を組む)や写経(経典を書き写す)。
ガイドは参禅は学生時代から数度体験していますが、「悟る」というよりは静かに自分を見つめる時間だと思っています。
また、写経も年に数度行うのですが、そのたびに経典の持つ意味の奥深さをかみしめ、また筆を持つことで、ストレスや苛立ちが解消されることを実感しています(写真はガイド本多の直筆お写経・・・)。
現在の写経のほとんどは、お手本を下敷きにして、うっすら映るお手本をなぞるようにして書くので、初心者でも間違いなく写経できます。
参禅や写経はもちろん宗教的な意味を持ち、修行のひとつであるわけですが、お寺に縁のない人にとっては、お寺を拝観するだけよりも、もっと身近に感じられるチャンス。
寺院の持つ癒しを感じに出かけてみてはいかがでしょうか?
特に参禅は早朝に行われることが多いので、日の出の早い夏こそ、初心者にはおすすめの季節。夏の朝の清々しさはなかなかに気持ちいいものですよ。
では、一般に開放されている参禅・写経のできるお寺、4ページではあの永平寺をご紹介しましょう。
<インデックス>
■2ページ.神奈川、鎌倉の寺院
■3ページ.京都、奈良の寺院
■4ページ.禅の最高峰・永平寺、ほか全国オススメ宿坊&関連サイト