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言語係数1を目指す英語学習法とは?(3ページ目)

英語学習のトレンドが変わりつつあります。英語を独学で学ぼうという傾向が強まりつつあります。今回は、英語独習教材の開発に永年関わり、優良企業ファナックの取締役を務められた、遠藤氏にお話を伺います。

竹村 和浩

執筆者:竹村 和浩

ビジネス英会話ガイド

基礎英会話力をどうつけていくか

ガイド:では、実際にどのようにすれば、言語係数1.0、つまりネイティヴ並みの英会話力をつけることができるのでしょうか? 大人になってから英会話を学ぶ人でも、1.0達成は可能なのでしょうか?

遠藤氏:私の英会話学習法「遠藤メソッド」では、いきなり言語係数1.0レベルを目指すのではなく、まず半年~1年で0.3レベルの達成、その後、約3年で1.0を目指すという2段階方式をとっています。

第1段階では、まず「発音」を60時間、そのあとに徹底的なヒアリング・
スピーキング訓練300時間をこなします。これを基礎コースとしています。
毎日2時間ずつ学習すれば半年、そして1時間ずつの学習でも1年間で、ある程度英語が聴けてしゃべれるという「言語係数0.3」のレベルに達することができます。

ガイド:最初に発音を学習する構成になっていますが、それはなぜでしょうか?

遠藤氏:発音が上手であれば、ネイティヴに足元を見られにくい、という利点もあります。しかし英会話力をつけるという全体の観点から眺めた時、もっと重要な利点があります。

それは、発音が聴けて、自分でも発音できるようになると、ヒアリング力が格段に上がるということです。

発音練習によって英語発音に敏感な耳をつくっておくと、そのあとのヒアリング・スピーキング訓練を非常に効果的に行うことができます。
逆に発音マスターという土台を抜きにしたヒアリング・スピーキング訓練は、非効率的です。

ガイド:そのあとのヒアリング・スピーキング訓練はどのような方法で行うのですか?

遠藤氏:センテンス・パターンを聴いて、自分でも復唱する、ということを1センテンスにつき50回程度繰り返して徹底的に身体に刻み込んでいく訓練をします。

遠藤メソッドで使用している教材は、この反復練習専用に作られているだけでなく、収録されているセンテンスも実践英会話に役立つものを厳選し、また、音声ベイスの英文法を自然に体得していけるようなシラバスで構成されているので、「聴ける・しゃべれる」英会話力の養成に非常に即効性があります。

ガイド:では、基礎コース360時間で到達できるレベルを教えてください。

遠藤氏:この基礎コースで得られるのが、さきほどいった言語係数でいうと、0.3程度です。

0.3程度は、買い物をしたり、レストランで食事を注文したり、自分の家族について話したり、ありきたりの世間話ができる程度です。といっても甘くみてはいけません。
学習法を間違えているがゆえに、一生かけても0.3まで到達できない人もたくさんいるのですから。
ここまで半年~1年で到達できるというのは、効率を重視した「遠藤メソッド」ならではの効果です。

しかし、言語係数0.3程度では、複雑で高度な内容を話そうとするとお手上げになってしまいます。
また言語係数0.3程度では仕事に使うにしてもあまり役立ちません。
言語係数0.3まで到達した方は、このことを実感し、自分が考えていることを日本語でしゃべっているのと同じくらい自由に英語で表現できるようになりたい、とますます切望するようになります。
しかしこの0.3レベルから1.0 までのブレイク・スルーの方法が分からず伸び悩んでいる人は多いですね。

ガイド:では、遠藤メソッドではどのようにしているのですか?

遠藤氏:すでにそれまでの360時間によって、英語の順序で頭が動くように鍛えられていますが、その後もさらにハイレベルな内容の音声教材を使っていきながら、徹底的な多聴、多読でさらに英語脳を強化していきます。
このときに、自分の専門分野の音声教材や多読の本をこなしていくと、仕事に役立つ英会話力がどんどん身についていきます。

ガイド:多読はどれくらいのペースでやるのか。

遠藤氏:私の場合、終戦直後、米国駐留軍での通訳生活4年を経て言語係数 0.3程度を達成し、その後通訳生活4年(当時20才)を経たあと、英文小説(fiction) 及びnon-fiction を30才になるまでの10年間、猛烈に読み続けました。
暇があれば、その暇を全て多読にまわしていましたよ。
特に大学時代でも、7月、8月の2ヶ月間の夏休みの間は朝から晩まで多読できるので、そのような時には1冊 300~400頁の細かい字で詰まった分厚い本を 2日で1冊ずつ、つまり2ヶ月で30冊、のスピードで読んでいました。
ネイティヴ・レベルを目指すための多読とは、これほどの密度でやることが必要です。 

ガイド:遠藤メソッドの体験版もあるそうですね。

結局私の場合は、通訳時代の4年と多読時代の10年、合計14年をかけて言語係数1.0近くまで英会話力をつけたのですが、この私のやってきた英会話学習をさらに圧縮・合理化したものが「遠藤メソッド」なのです。
現在の遠藤メソッドの教育方法では、私自信が4年かけたところを、わずかの半年で、また、私自身が多読に10年かけたところを、音声ベイスを基本にした多読により3年、即ち私の合計14年をわずかの3.5年に短縮できているのです。

それを可能にするソフトのサンプルが下記リンクから入手可能です。


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遠藤氏:効果を体験してみたい方は上記リンクよりぜひアクセスしてみてください!
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