上智大学吉田研作教授に聞く、速読の極意!
上智大学外国語学部教授、外国語学部長、上智大学国際言語情報研究所所長。専門は、応用言語学。
最近は、主に、文部科学省が提唱している「英語が使える日本人」の育成のためのさまざまなプロジェクトに関与し、特に日韓中国の高校生の英語力比較および、教師の教え方の比較研究、さらに、国内における文科省指定のSuper English Language High School と普通校の間の英語教育の違いなどについて研究している。
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前回の「洋書が月15冊読める!速読術とは?」に続き、今回は、応用言語学を専門とし、かつS.R.S.「KUMONスピード・リーディング・システム」の共同開発者でいらっしゃる、上智大学の吉田研作教授に、英語速読の考え方と、開発にあたっての工夫をお伺いしました!
英語速読教材、S.R.S誕生秘話
ガイド:まず最初に、S.R.S.(KUMON SPEED READING SYSTEM)という英語速読教材を既に20年以上前に開発されたきっかけについてお聞かせいただければと思います。
吉田教授:
この英語速読に関しては、まず私自身が、読むのが得意ではなかったというところに端を発しています(笑)。大学に入って、論文を書いたり、研究するにあたって、どうしても速く読む必要に迫られる毎日でした。そこで、当時アメリカでは、既に一般的であった、速読の解説書を多数読む中で、自分なりの速読を工夫していました。
そうしたところに、1982年ごろアルク社の雑誌で、英語の読みに関する記事を書く機会に恵まれ、そのときに、今まで温めてきたものをまとめてアルク社ともう一社荒竹出版から、1984年ごろにほぼ同時に「英文速読」に関する本を出版することになったのです。
そこに、この本を読まれた公文教育研究会の方から、新しい英語の読みの教材の開発のご相談のお話をいただきました。
ちょうどスピードリーディングという本も書いていたので、それを教材化するよい機会だと思い、このS.R.S.教材を公文さんと共同開発した次第です。
ガイド:
いわば、先生の速読のスキルを載せた教材というわけですね!
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