英語ができなきゃ話しにならない!
米Google副社長が自身の英語上達法を語る! |
英語は十分条件ではなく、必要条件!
「私達にとって英語は十分条件ではありません。必要条件です。英語ができても出世はできませんが、英語がができないと出世はありません。それが現実です」これは勿論外資系企業のみならず、今後の日本の企業にも当てはまるものだと思われます。いわばそれを先駆ける時代を生きてきた人だけが言える厳しいけれども、重要な原則であるといえます。英語ができない日本は”ヤバイ”
「21世紀を生き抜きたいと思っている人、特にこれからの若い人は、英語ができないと何もできません。今現在、英語ができないということ自体、すでに追い詰められている状態なのです。それに気づいていない人が多すぎます。」さて、これだけでも実に切実な思いで書かれた本かがお分かりいただけると思います。本書には随所に、経験と今を生きる経営者の英語への考え方が、端的に述べられています。英語を読むことから始める
この本の中で印象的なのは、まず英語を読むことから学習法が書かれている点です。ガイドは常々英会話よりも読み書きの力を優先すべきだと訴えてきましたが、村上氏の次の言葉は至言だといえます。「英語は読めるけど、話せない。という人がいます。彼らは本当に英語が読めているのでしょうか?残念ながら応えはNOです。日本人のほとんどは、英語を読めていません。」これまで、日本人は、「読み書き文法」中心であった、学校英語をいわば全否定する形で、「英会話教育」なるものを推し進めてきました。その結果は、むしろ読み書きをしっかり学校でやっていたときよりも、悲惨な結果を招いているといえます。以前であれば、しゃべれないけれども、立派な英文を書く、不思議な東洋人であった印象が、いまでは、大してしゃべれない上に、読み書きも不十分という印象に変わりつつあると言われています。この「英語の読み」の再評価は、非常に、重要な要素であるといえるでしょう!
まずは100万語を目標に読む!
村上氏は、まず英語を読むことから始めるべきであり、読めなければ話せないという点を強調します。しかも読むのは、英語を英語のまま、「内容を英語で読む」域に達することが、英語上達への第一歩であるといいます。これに加えて、英語の学習分野を「英語を読む」「単語を覚える」「英語を聴く」「英語を書く」「英語を話す」というそれぞれに「ゴールイメージ」を副えながら、章立てされた構成になっています。
単なる、英語勉強法だけでなく、グローバルに活躍するとは、どういうことなのか?まさに、筆者の経験に裏打ちされた分、納得性の高い内容となっています。
今からでも遅くない、そんな思いにさせてくれる良書です。是非ご一読を!
村上式シンプル英語勉強法 村上憲郎