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ショーンK氏「ビジネス英語」を語る!(2ページ目)

FMラジオJ-Waveで人気パーソナリティーを永年務め、国際コンサルタントとして、世界を股にかけるショーンK氏が、今回初登場!日本の英語教育と「ビジネス英語」について直撃インタビューしました!

竹村 和浩

竹村 和浩

ビジネス英会話 ガイド

立教大学英米文学科卒。東京都立高校に6年間英語教諭として勤務後、株式会社公文教育研究会に海外派遣要員として採用。総合企画室・国際部担当等を経て、独立。民間リサーチ会社を経て、TLL言語研究所を設立、現在、株式会社ティエルエル 代表取締役。英検一級。

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Sean K
英日ロジックの変換が必要!

英語以前にまず、ロジック!

ショーンK氏:日本の英語教育で一番問題なのは、欧米のロジックの基礎がないことだと思います。例えば、日本人の優秀な営業マンに、「今日の営業はどうだった?」と聞くと、まず大抵の場合、「良かったです。」"It was good."などと答えます。でもこれが欧米の企業の場合には、この営業マンは、上司から見てはっきり言って「×」なんです。(笑)

面白いことに、日本人の営業マンとしては、非常に有能な方の場合であっても、ほぼ例外なく、この流れで報告をしてしまうことが多いように思われます。これは、その人が悪いのではなくて、まず周辺事情から説明するという、日本語のロジックのせいだと思います。

英語のロジックを身につけることが、英語以前にまず大切なことだと思います。

ガイド:なるほど、英語以前にまずロジックだということですね。では、具体的にロジックに沿ってしゃべる方法を教えてください。


ロジックの基本はヘッドライン・ファースト!

ショーンK氏:英語のロジックでは、まず結論が先ですから、「次回には契約に持ち込めると思います。」といった内容が最初に報告されなければならないんです。これにさらに必要な方法があれば、追加の情報、例えば、「但しいくつかの付帯条件が加わりそうです。」とかいった具合に詳細な情報を加味していく。

これが、私が、『ヘッドライン・クリック』と読んでいるロジックのフォーマットです。まず新聞やニュースのように何があったのか?そのポイントをヘッドラインとして提示する、次に、さらに知りたければ、そのヘッドラインをクリックして進む、といった具合です。

この点、日本のビジネスマンの場合、結論を中々いうことが 出来ないんです。これには、もう一つ、英語以前の問題、Assertionの問題が関係していると思います。それは、文法や、発音も大切だけれども、まずは、『話しの内容を持つ』ということが非常に重要です。当たり前といえばあまりに当たり前ですが、どんなに流暢に英語をしゃべったとしても、中身がなければ逆に軽蔑されてしまいます。自分の言いたいことがはっきりしていれば、自ずと『要は』こういうことです、と結論から入ることが出来るものなんです。
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