--日本人は、英語が苦手だとよく言われますが、先生御自身は、今後どのような英語教育が必要であるとお感じですか?
よく大学の教養課程まで入れれば、日本人は8年間英語を勉強しているのにという言われ方がされますが、時間数で言えば1000時間ちょっとですから、これで使える英語が身につくと考えるほうがどうかしています。
▼アメリカ軍は、日本語を4000時間かけ1年でマスターした!
戦時中に日本語の専門家を1年で養成した米海軍の例に学ぶと、用が足りる程度、つまり新聞が読めて、日常会話に不自由しない程度に達するには最低でも4000時間はかかることがわかっています。従って、本気で英語教育に取り組むには、まずは配当する時間数を増やす必要があります。
何であれ、実際に相手が何を言っているのかを理解し、自分の意見が言えるようになるための英語がどういうものであるのかを知らなければならないのに、こういった余りにも根本的な視点が欠けていると思います。
▼話すための英語の出発点-リズムとストレス-
話せる英語-「英会話」という視点に限って言えば、アメリカの総人口の20%がろくろく読み書きできないのに、英語で生活していること自体、英語イコール英会話と言えると私は考えます。「はじめに話せる英語ありき」ということになりませんか。
そうとすれば、話すための英語の出発点は何ぞやということになり、それはリズムとストレスだということになるはずです。
▼英語の本質をつかむためのトレーニング
英語が強弱のリズムの繰り返しの上に乗りながら、要所で息を強める、つまりストレスをかける、と言うんでしょうか、ともかく、話しのツボで一段と強く発音してメッセージを伝えているんだ、といった理解がないようでは、なかなか英語の正体はつかめせん。この点、竹村流呼吸法というんでしょうか、日本語は声帯、英語は息という発音指導法はツボをついていますね。私自身は子供の頃から英語を話しているので、理屈を考えたことはなかったんですが、竹村流に接して、ああそうだったのかと感心しました。
▼丸暗記こそ、英語学習の基礎!!
これからの英語教育は、今の読み書きを軽視した「英会話中心の英語教育」だけでは勿論だめで、従来の読み書き文法に加え、音声面での指導が必要であると考えます。
まずは、基礎となる例文の丸暗記をしっかりとやり、その次に英語の本質である「音」を身体で味わえるほど、十分に音声トレーニングを積んでいくカリキュラムが必要なのではないでしょうか。
丸暗記して始めて、「口をついて英語が出る」⇒「自在に話す」ということが可能になるはずです!
ビジネス英語に関しては、多岐にわたる分野を一定に区切り、その上で、まず基礎となるよい基本例文をしっかりと暗記してから、実践の中で、ブラッシュUPしていく方法以外、ビジネス英語を極める近道はないと考えます。
いかがでしたか? NHKラジオ講座「ビジネス英会話」講師・日向清人氏インタビュー。 とても気さくで、細やかな心遣いのあるお人柄が印象的でした。ラジオ講座番組で落ち着いた語り口に触れることが出来ますよ!日向流英語学習法是非、実践してみてください! |
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