スラングの危険性を認識せよ!

TPOにあったスラングを使うのは高度な技

スラングには、ときには危険性をはらむことになる2つの特徴があります。

  • 流行がある
  • ときに下品な表現を含む
流行があるという点については、以前アメリカの大学生が使うスラングのトップ20を紹介したことがあります。毎年発表されるこのトップ20は、逆に言えばスラングの流行が毎年のように変わるということを意味しています。

日本語でも、しばらく前に流行していた言葉を使い続けていると笑われてしまうように、あまり時代の最先端をいくようなスラング(とくに若い世代が使うような言葉)は、その旬をわかっていればいいのですが、そうでなければ失笑される危険があります。

スラングのTPOを考えると

かりに「今このスラングがアメリカの大学で流行っているらしい」と聞きかじったからといって、すぐにそれを使うのも考えものです。調査をした大学では確かに流行っているかもしれませんが、街中や他の大学でもはやっているとは限りません。

たとえば「スラングには要注意」という記事にも書いたように、How come という表現は Why(あるいは Why not)と同じ意味を表します。ところが私がアメリカに滞在していたときには、2年間で1度しか How come という言葉を耳にしませんでした。しかもそれを使ったのは小学生。ところが別のところにいた人に話を聞くと、しょっちゅう使われているといいます。地域やコミュニティの違いで、流行る言葉も当然変わってくるのです。

同じような例で、It's my bad. という表現があります。これは It's my fault. (ぼくのミスだ)と同じ意味のスラングですが、カリフォルニアではよく使われているようですが、アメリカの別の地域にいた人からは、まったく使われていないという話を聞きました。

こうした例から、スラングを使うにしても、TPOが大切だということがわかります。逆に言えば、その環境に慣れないうちは、(つまりそのスラングを周りの人も使っているかどうかがわからないうちは)、スラングをあまり使わないほうが無難だということです。

もっと危険なスラングは使わないが吉!

TPOを間違えるくらいなら、まだかわいいもの。まだ英語に慣れていないのだと思われる程度で済むでしょうが、それでは済まない場合に発展しかねないのが下品なスラングです。次のページで見ていきましょう>>